松の木には色々な病気や害虫が発生します。そのなかでも、代表的なものについて説明したいとおもいます。
菌が繁殖したことによって起こる葉枯病・松葉ふるい病
松の木の病気は色々とありますが、その中でも良く見られるものの一つが葉枯病です。これは菌が繁殖したことによって葉が枯れてしまう病気の事で、この場合ただ葉が枯れているからと言ってそのままにしておくと木全体に菌が広がってしまい枯れてしまう事も有るため、放置しておく事は出来ません。
まずは菌に感染している変色した葉を全て除去して、それを焼却処分にします。そのまま地面等に落ちたままにしておくと菌の増殖を防ぐ事が難しくなってしまう為、必ずすべて除去します。また、それ以上菌の被害を広げない為に、松の木全体の消毒を行います。
葉にその症状が出る病気としては、松葉ふるい病も有ります。この原因となっているのも細菌で、それが繁殖する事によって最初は葉に斑点が出来ます。
その範囲が徐々に広がって行き、最終的には葉が枯れてしまいます。罹患している葉は全て取り除き、焼却処分する事によって菌の影響を受けにくくする事が出来ます。またその後は松の木全体に消毒して終了です。
松の木の病気の中でも細菌が原因となっている種類の場合は、基本的に罹患している部分を除去し、それを焼却処分、さらに残っている菌の活動を押さえる為に消毒するという形が取られます。
葉にしか症状が出ていなかったとしても、菌が広がっている可能性は十分あるため最後の消毒を怠る事は出来ません。
寄生虫が原因で起こる松くいです
寄生虫が原因となって起きる物の一つは松くいです。
これは、マツノザイセンチュウと言う寄生虫が寄生する事によって起きてしまうもので、徐々に枯れて行くのが主な症状です。
ただ、他の病気と違って一度寄生してしまった虫を駆除する事はとても難しい為、この症状が出てしまった松の場合は伐採して処分するというのが一般的な方法です。
また、松くい自体は薬をまく事によって予防する事が出来ます。
松くい自体はその木だけでなく周りの木にも徐々に広がって行ってしまう物なので、枝等が枯れている場合は早めに対応して、これ以上被害が広がらない様にします。
基本的に松の木に何らかの症状がある場合は、薬を利用する方法が取られる場合が多くなっています。
ただ利用する薬の種類、濃度、散布する頻度などによっては感染している菌に耐性がついてしまって今まで効果が期待出来た薬でも効果が見られなくなってしまう事も有ります。
何が原因か分からないからとりあえず薬を散布しておくというのではなく、まずは正しく診断する事が重要なため、原因が良く分からない場合は業者に実際に松の様子を見てもらい診断を受け、それに合わせた対策を行います。