マシン油の散布時期はいつ注意するポイントは

庭木の病害虫

植木などに小さい粒状の点が大量についているのを見たことがありませんか。それはもしかしたらカイガラムシかもしれません。カイガラムシが樹木に寄生すると多くの悪影響があります。

 

美観を損ねることはもちろん、寄生数が多いと葉や芽などの出方が悪くなり、ひどいときには枝枯を起こすこともあります。またカイガラムシの排泄物にすす病が繁殖して葉が黒くなる場合もあります。

カイガラムシの駆除にマシン油

カイガラムシを見つけたらすぐに除去したいところですが、厄介なことにカイガラムシは非常に退治が難しい害虫です。成虫は殻をかぶったり、ロウ物質で覆われているため薬剤などの効果がほとんどありません。

 

こうなったら歯ブラシやたわしなどで除去するしかありませんが、きりがないのと枝や葉を傷つけてしまう危険性があります。特に日本では規制が厳しく庭木用の農薬の登録はあまりされていません。

 

そのため一般の方がホームセンターなど購入できるのは毒性の低い薬剤のみとなります。実質、庭木用にはマシン油というものがあります。

マシン油の散布時期は寒い時期がいい

このマシン油をいかに有効に活用するかですが、これには散布時期が非常に重要になってきます。マシン油にはいわゆる殺虫効果はないのですが、油で虫を覆ってしまい窒息死させる効果を持っています。

 

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もちろん油で覆われるのはカイガラムシだけではなく、樹木も覆われることになるため、まともに散布すると樹木も同時に弱ってしまいます。

 

そのため散布時期は樹木が休眠状態にある12~1月の冬場に限ります。春になって新芽が出てくるような頃になると芽まで油で覆われてしまい、樹木にダメージが出てしまいます。

マシン油の散布には薬害・飛散に注意する

また散布には薬害にも注意が必要です。高価な植物の場合、散布によって枯れてしまう可能性もありますので、可能であれば同じ種類の樹木に試しに散布し、問題がなければ目的の木に散布するのが良いです。また雨の日や風の強い日は散布を避けてください。

 

雨の日はせっかく散布した油が樹木に付着しにくかったり雨で流れてしまい、効果が落ちてしまいます。風が強い日は油が木以外にも飛んでいってしまいます。車や住宅が近くにある場合、風に乗ってそれらに付着してしまうことがありますし、他人の土地に飛んでいくとトラブルになる場合もあります。

どうしても残ってしまったカイガラムシは前述したように歯ブラシやたわしで取り除くのが良いです。特に雨の日は木の皮がふやけているので、カイガラムシがかなり落としやすいです。

 

カッパを身に着けてひたすら除去に励みましょう。ただし樹木もやわらかくなっており傷つきやすいので優しくこすることがポイントです。