マサキは日本で昔から生垣としてよく使われてきた広葉樹です。
1年中葉が茂る常緑で、夏には花をつけ、冬には赤い実をつけます。寒さに強く、日の当たりも問わず丈夫で、剪定にも強いことから生垣に適した樹木です。
マサキは葉の色の種類や、班のあるもの、葉の形の違うものなど様々な品種があります。
オウゴンマサキは全体が黄色く、新芽ほど黄色いですが時期が経つにつれ色が濃くなりますが、マサキの中でも明るい色をした品種です。
マサキの生垣手間を惜しまず手入れをすることが重要
刈り込みをしても、そのまま自然な形で育てても見栄えがします。その色合いや形からも和風としても洋風としても馴染むところに人気があります。特に日陰にも強く、環境が悪くてもよく生育します。
丈夫な品種ではありますが、病害虫がつきやすくなることがあるので、きちんとお手入れをすることが重要です。
植えるときはなるべく水はけのよい腐葉土などに植えることが望ましいです。成長が速いので、年に2~3階は剪定をしておき、光が中まである程度当たるようにしておくと良いです。
ただし夏から秋にかけては新芽が強い日差して枯れてしまう恐れがあるので避けましょう。風通しもよくしておくと良いです。
マサキがかかりやすい病気と害虫
マサキがかかりやすい病気としては、うどんこ病があります。葉に白い斑点ができ、放っておくとそのまま真っ白になってしまい、枯れてしまいます。
自然治癒する病気ではありますが、対策としては一週間程度おきに重曹や酢を散布しておきます。しかし重度になってしまうともっと強い薬剤が必要となります。
害虫としては、ユウマダラエシャクや、ツノロウムシ、ルビーロウムシ、ハマキムシなどがあります。
いずれも樹液を吸うため木が弱り、排せつ物が堆積すると黒いカビが発生し、すす病にかかってしまいます。すす病は光合成を妨げる病気です。
ユウマダラエシャクトリムシは黒いシャクトリムシで、夜に葉を食害します。被害が多いのは5月から9月で、放っておくと葉が食い尽くされ、真冬の落葉した木のようになってしまいます。そうなる前に、まだ幼虫のうちに取り除くか、薬剤を散布します。
また、株の下の葉が溜まっていると虫が発生しやすくなるため、こまめに取り除きます。薬剤は安全性が高く、人間や子供、ペットなどに対して影響のないものがあるので、早めに対処しておけば安心です。
病気や害虫にしっかり対処しておけば、どんな環境にも比較的強い木で、さし木で増やしたりということもしやすく、育てやすい木と言えます。