ライムと「すだち」と「かぼす」なにがどう違うの

庭木の種類・知識

料理に使うと爽やかな風味になる柑橘類ですが、様々な種類があります。みかんやグレープフルーツなどのそのまま食べられる種類もあれば、酸っぱいものは香酸柑橘といい、生食には向かない絞って使う柑橘類もあり色々な使い方ができます。

 

香りや味わいにはそれぞれ違いがあるため、料理や飲み物に入れる時には使い分けることをおすすめします。では、ライム、すだち、かぼすはどのように違い・・使い方をするのか説明したいと思います。

ライムはレモンに似ている

その中の一つである「ライム」はインドやミャンマーなどの熱帯地域を原産としています。ライムはレモンに似ていますが、レモンに比べると乳頭と呼ばれる先端の突起が小さく若干小ぶりです。レモンよりも少し小さいタヒチとペルシア、さらに一回り小さいメキシカンとキーに分けられます。

果実は6〜8㎝ほどで、形はレモンより丸く皮が薄く、色は緑がかっており果肉も薄く緑色をしているという特徴があります。

 

味は酸味がありますが、独特の苦味のような風味があります。香りもレモンに似ていますが、より鋭くカクテル、バーベキューや海鮮サラダなどの薬味や酸味づけとして使われます。

「すだち」はミカン科のゆずの近縁種

「すだち」は徳島県原産のミカン科になります。ゆずの近縁種であり、日本古来よりお酢として利用してきた柑橘類になります。青いうちに収穫しますが、熟すとミカンのように黄色くなります。かぼすと混合されることがありますが大きさは30〜40g程度のサイズになります。

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形は丸く、皮は緑色または黄色です。レモンに比べて香気成分の種類が豊富で独特の清々しい優雅な香りがします。

 

切り分けて鍋料理の具にしたり、サンマなどの焼き魚や刺身、焼き松茸などに食べる直前に果実をかけて利用します。皮の部分を薄く切ったり、薬味おろしでおろして薬味として利用することもできます。果汁は食用酢としても用いられるため酢の代わりに酢の物としても美味しく食べられます。

すだちと混同されやすい「かぼす」

「かぼす」もゆずの近縁種のミカン科の柑橘類です。すだちと混同されやすいですが、果頂部の雌しべの落ちた後には周囲がドーナツ状にやや盛り上がる上に大きさが100〜150g程度のため見分けることは簡単です。

 

果実は緑色のうちに収穫しますが、熟すと黄色くなります。果汁が多く、酸味が強いのが特徴です。酸味に富み独特な香りがあるため、焼き魚や刺身の薬味にしたり、鍋料理のポン酢や酢の物にして食べられます。

 

大分県ではブリなどの魚類の餌にかぼすを加えることで、かぼすに含まれるポリフェノールの効果によって切り身の変色や臭みが長時間抑えられることからブランド魚として売り出しています。