キョウチクトウには強い毒・・どんなことに注意して剪定すればいい

常緑樹の剪定

キョウチクトウはインド原産の常緑低木で生育旺盛で萌芽力も強く、日当たりを好み、通気性のよいやや湿った土が適しています。

 

公害や塩害、乾燥にも強く病気や害虫にもかかりにくい樹木として知られますが、花・木(幹)・葉・実・周辺の土全てに毒性があります。

キョウチクトウの開花時期と剪定時期

キョウチクトウは7月~9月頃まで花が咲き、早い時期に一度花が咲いたものは更に枝を伸ばし、もう一度花芽を出して花をつけるので夏の間は花が絶え間なく咲き乱れます。

 

そのため4~5月頃が手入れに適した時期といえます。

キョウチクトウの剪定は枝すかし・切り戻し剪定

剪定方法は樹冠内の風通しをよくする為、枝すかし・切り戻し剪定が適しています。

 

太い細いは関係なく絡んでいる枝や内側に向かった内行枝・枯れ枝・徒長枝などの元になる部分(枝が分岐したところ)から切り戻しします。

切り戻し剪定

枝すかし剪定

放任すると、とても大きくなるので手入れは欠かさず行いましょう。もし幹があまりにも大きくなりすぎた場合は、途中から切るのではなく地際から切断しひこばえ部分(地際から出た枝)を残すとコンパクトに仕上げられます。

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キョウチクトウ剪定の高さの調整と枝抜き

枝を途中から切断すると次の芽が大量に吹き出し翌年の剪定がとても困難になり、さらに上部が重く不安定な樹冠となるので最悪の場合倒木の恐れがあります。

高さを低くしたい場合は、伸びすぎた枝を根本から切り取って低い枝にし、残した枝を根元近くの低い位置で2~3本の小枝を残して切り戻しします。

枝が過密になり間引きをする場合は、4年以上経った老化枝を根本から切り取り、次に根際から出ているひこばえ部分を全て除去しましょう。それでも収まらない場合は、枝の分岐点で太く長い枝を切り捨てるようにしてください。

花を長く楽しみたいなら

花芽は切った後の元気のよい新梢につくので、6月頃にも混み合った枝や伸びすぎた枝を切っておくと夏の間長く楽しめます。

 

花が終わりに近づく9月頃に間引きをし、軽めに手入れをしておくとよいでしょう。秋から冬にかけては、寒さで新梢の先が傷んでしまうことがあるので行わないようにしましょう。肥料は花つきを良くするために、2月・5月・8月頃にリン酸とカリウムの多い肥料を与えます。

キョウチクトウ剪定枝の処分と管理

最後に剪定が終わったら、自治体に剪定枝の処分について問合せましょう。

キョウチクトウの生木は燃やすと毒が出る為、自宅で焼却しては絶対にいけません。高温で燃焼させれば毒性は低くなりますので、通常の枝として回収してもらうのではなく、燃やせるゴミとして回収してもらうようにして下さい。

 

土は大体1年位で毒性は消えますが、その間は腐葉土として誤って使用しないように気を付けましょう。

毒性があることを忘れず、扱いに注意をして育ててください。