クレマチスの育て方と剪定について

球根・宿根・多年草

クレマチスは、北半球に自生している植物で、ツルを絡ませるツル性植物です。大きいクレマチスは5m以上あります。

 

現在、品種改良が進み、およそ230以上の品種があります。育て方としては、数本の支柱を輪で囲ったあんどん仕立て用の支柱の中で育てる方法が主流です。

 

苗の状態ではツルも小さいのですが、育つとツルが伸び放題になります。しかしあんどん仕立て用の支柱に絡ませれば、全体の均整が取れます。

クレマチスの種類によって違う苗を植える時期

クレマチスには、旧枝咲きや新枝咲き、新旧枝咲きの3種に分けられます。この種類によって、苗を植える時期などが違ってきます。

 

そのため購入時に、どの種類か確認するようにします。

 

苗を購入したら、まず苗植えを行います。鉢底ネットで、鉢の底穴を覆うのがコツです。そして苗植えが終わったら、日当たりに注意して水と肥料を適量与えます。

 

通常、翌年には花が咲きます。注意点として、1日に4時間から5時間は日光に当てると良いです。

スポンサードリンク

クレマチスの剪定

その他、長く伸びたツルはカットして全体の形を整えます。これは剪定と呼ばれ、必ず行う作業です。ただし、花の芽を取ってしまうことのないように注意します。

旧枝咲き

旧枝咲きの場合なら、花が咲き終わった4月から5月に行うようにします。花の下の3cmから5cm位の場所で、ツルを切り落とします。ツルを切り過ぎると、次の年に花が咲かなくなるため、十分注意します。

新枝咲き

新枝咲きの場合は2月から3月と、花が咲き終わった5月から8月が適しています。冬には、生え際から15cmほど上の場所で、ツルを切ります。こうすることで春にツルが伸び、秋には花が咲きます。7割か8割くらい花が咲き終わった時に、ツルを約10cmほど切ります。

新旧枝咲き

新旧枝咲きの場合は、苗植えから約2年して十分大きくなったら、春と秋に剪定します。まず1回目は2月か3月に行い、その時はツルの先端を3cmから5cm切ります。

 

その後、5月から8月になって、ほとんどの花が咲き終わったら、やはりツルを3cmから5cm程度切ります。

クレマチスの鉢植えは根詰まりに注意

またクレマチスの鉢植えが大きくなり過ぎると、鉢の中で多くの根が絡まり、根詰まりを起こします。

 

放っておくと枯れてしまうため、早めに一回り大きな鉢に植え替えるようにします。クレマチスは大体、2、3年ごとに植え替えを行うことが望ましいです。

 

また慣れてきたらツルの堅い部分を15cmほど切って、切り口から5cmから8cmほどを土に埋めると、挿し木することができます。