コデマリは自然樹形が美しい植物ですが、剪定を定期的に行うことによって、いつまでも若々しい状態で育てることができます。
最初の植え付けは、春の場合には3月から4月にかけて行いましょう。秋の植え付けは、10月から11月頃にすると失敗することがありません。
コデマリ1〜2年は見守りましょう
コデマリの植え付け直後は、まだ成長が始まる前の状態です。1年目には花芽がありませんが、この状態で切り戻しをすると困ったことになります。最初は成長を見守ることが大事ですから、焦らずに様子を見ていきます。
2年目になると最初の花芽が生じて、本格的な成長期に入りますが、この段階でも見守ることは大事です。当然ながら、栽培中には施肥を行いながら、体力を養うことも忘れてはいけません。
コデマリの剪定
植え付けから3年以上は経過すると、5月頃には開花して、満開になったときの迫力も増してきます。最初の剪定時期が到来するのは、6月に花の季節が終わってからです。
そのため、惜しいと思いながら花が付いている枝を切り落とす必要はありません。そのままの状態で育てると、樹形は扇形に近くなりますが、全体のバランスを崩さない程度で刈り込みます。
余計に伸びた枝を切り落とすと、成長も促進する仕組みです。途中で枝分かれして下方向に垂れ下がっている枝も取り除くと、樹形のバランスも整います。
コデマリの花後の剪定は重要?
花後の剪定は重要ですが、余計に刈り込みすぎると翌年に咲く花が少なくなってしまいます。あくまでも伸びすぎた枝を調整する程度にしておけば、間違って切りすぎてしまうことがありません。
この作業でも自然樹形を維持することを考えると、無意識のうちにバランスが整った状態になります。花よりも緑を楽しみたい場合には、逆に大胆に切り込む方法を選択できます。
コデマリ若返りのための剪定
最初の剪定は3年から4年目に行いましたが、さらに数年が経過すると、コデマリの株も老化していきます。
ここではバラと同じように、株の若返りを目的にする剪定を行います。若い段階では切り込みすぎに注意しましたが、今度は地表付近から大胆に枝を切ってしまいます。
今度の剪定時期は、落葉した後の冬を選ぶことが基本です。その後には再び新しい枝が成長し、植え付け直後のように若々しさが復活します。
若返りのための剪定をした後は、植え付け直後と同じことを繰り返すことで、コデマリを延々と育てることが可能です。
株を若返りさせる作業は、毎年のように行う必要はありません。樹形が再び大きくなってからは、3年から5年に1度の間隔で行っても大丈夫です。