キウイはマタタビ科のつる性の落葉樹になります。実を食べることのできる果樹ですが、実は健康や美容に効果的で、ビタミンCや葉酸などの栄養素が豊富に含まれています。
暖かい気候でしっかり受粉させることによっておいしい果実を食べることができるようになります。
冬に-10度以下になる土地や霜が降りやすいところでは栽培が難しいため注意が必要です。
キウイを育てるポイント
雌雄異株の植物のため果実を食べたいという場合には、雌株と雄株の2株を用意します。いくつか品種がありますが、開花の時期が異なってくるため、受粉を成功させるためには開花時期が同じ品種を植えることが重要となります。
苗植えは関東よりも西の地域では10〜12月、東北などの気温が低い地域では2〜3月ごろが適期だとされています。果実は苗を上から3年ほどで収穫することができます。
日当たりと水はけの良い場所を好みます。植え付けは4週間程度前から土作りを行い、支柱と支柱の天井をつないで棚仕立てを作ってつるを絡ませます。
鉢植えでも育てることはできますが、植え替えが出来ないためなるべく大きな鉢を用意して植えます。
美味しいキウイを育てる摘果
果実をつけさせるためには人工授粉をする必要がありますが、やり方としては雄花を雌花に直接つけるという方法で受粉させていきます。受粉がうまくいくと果実ができますが、欲張ってたくさんにつけてしまうと全体の実が小さくなります。
受粉から1か月後の6月下旬〜7月ごろ、枝1本につき4〜5個程度の実を残すようにします。必要のない果実を間引くのを摘果といいますが、間引く果実は小さいものや形の悪いものを摘み取っていきます。
枝の大きさを見て残す数を決めることも重要です。ハサミまたは手で小さいものや形の悪いものを摘み取ります。
もったいないと思ってためらうこともありますが、甘くて大きい果実を作るためには重要な作業となります。
鉢植えでも育てることはできますが、植え替えが出来ないためなるべく大きな鉢を用意して植えます。
キウイの収穫時期と美味しく食べるには
できた果実の収穫時期は一般的に果皮の地色が茶色になった頃が収穫目安だとされています。霜を避けたいという場合には11月までに収穫する方が無難です。
最低気温4〜5度以下になると霜が降りてしまうため、すぐに収穫することをおすすめします。茎のところからハサミなどで切り取って収穫します。
収穫した後はすぐに食べるのではなく、追熟させることで美味しくなります。10日ほど常温でリンゴと一緒に寝かせておき、少し柔らかくなったころが食べごろです。
量が多くて食べきれないという場合には、ジャムにしても美味しく食べられます。