北側は日当たりが悪いので、植えられる木の種類は限られてきます。しかし庭が北側にある場合は、ガーデニングを日当たりの悪い場所でしか楽しめないので、生命力の強い木を植えるのが良いです。
アオキは寒さに強く剪定も簡単
アオキは寒さにも強いので、北海道中部までなら上部に育てることができます。雌株には赤くてツヤのある実が生ります。実を付けるためには雄株も一緒に植える必要があり、ハチなど虫を媒介して受粉します。
剪定は頻繁に行わなくても綺麗な形になります。若木のうちは春先に飛び枝を調整すると良いです。夏までに行わなければ新芽が出て病気になりやすくなり、夏から秋の葉っぱがない時期に剪定すれば春に葉っぱが出てこなくなります。
剪定方法は簡単で、太い枝を切ってしまっても不定芽が出るため刈り込みバサミでも可能です。庭に植える場合は根付いたらわざわざ水遣りをしなくても、雨が降ることで水分を与えられます。実をたくさん付けたアオキは、春と秋に鶏糞を与えればさらに大きくなります。
ソヨゴも北側の庭に適した木
またソヨゴも北側の庭に適した木です。ソヨゴは葉っぱが風でそよそよとそよぐことが名前の由来となっています。
シンボルツリーとして使われることが多く、10月から11月に可愛らしい赤い実を付けます。アオキと同じ常緑樹なので、冬でも美しい姿を鑑賞できます。
ソヨゴの植え付けは3月~4月あるいは9月~11月に行います。土壌が肥えていた方が元気に育つので、腐葉土を混ぜると良いです。東北地方など寒い場所で植える時は落葉樹を側に植えて影響を防ぎます。
成長が遅いので剪定などの手入れは、複雑ではありません。雌木は実を付けさせるために春の早い段階で剪定を済ませますが、主幹を調整しすぎると枯れる可能性があるので、周りを主に剪定します。
夏は晴れた日が多く雨があまり降らないので、土を触ってみてパラパラと乾いている時は水遣りをします。葉っぱが落葉樹のように落ちてきたら水が不足しているサインです。日当たりの悪い北側では滅多に起こりませんが、夏場だけは注意します。
夏の初め頃になると渇斑病になりやすいので、7月に銅水和剤を使います。ソヨゴは根が横に広がるタイプなので、庭のようにスペースが限定されていない場所で植えるのにピッタリです。ただし横からの強い風に弱いので、台風が頻繁に来る地域は支柱で支えたり高さを抑えたりして、倒れないように対策します。家の周囲をブロック塀で囲うと風の影響を受けにくくなります。
その他の北側の庭に適した木