キンカンはとても木の勢いが強く、枝の剪定をしないで何もしないでいると、どんどん茂っていってしまいます。
剪定の基本は主になる枝を数本決めたら、それらの枝に太陽の光や風が入り込むようにまわりの枝を切っていく事が大切です。
切る時はこんなにたくさん切ってしまっても大丈夫かというぐらいどんどん余計な枝を切っていってしまっても大丈夫です。剪定は大きくなりすぎた木の形をきれいに整えたり、小さな実を大きくする為に必要な作業です。
キンカンの剪定時期は
ではキンカンの剪定を行う時期は一年のうちでいつ頃が一番適しているのかというと、3月~5月が適しています。
その理由は、キンカンの木は春に新しい枝をどんどん伸ばして成長し、その先に花を咲かせる為、枝が充分に伸びきった後に切り落としてしまうと、せっかく新しく出た花芽も切ってしまう事になるからです。
そういう理由から、樹木の活動が活発になる前の古い木のうちに切ってしまうのがコツです。出来れば寒さが和らぎ、あたたかくなる直前の3月頃にやってしまったほうが良いです。
大きい枝を切ったら切り口に殺菌剤
剪定の際に、細い枝は切ったままでも特に問題ありませんが、太い枝を切った場合、そのままにしておくとそこから菌やウイルスが入ってしまい病気になったり腐ったりしてしまう恐れがあるので、それらを防ぐ為に切り口には殺菌剤を塗っておくと安心です。
枝は同じ方向に伸びているものがあれば片方は思い切って切ってしまいます。また枝同士が込み合っていたらその枝も躊躇なく根元から切ってしまっても問題ありません。
しかし、木の形が完成した後にさらに枝を切ってしまうと、木に負担がかかってしまい、花を付けなくなってしまう事もあるので注意が必要です。
太枝切りはさみを使えば作業は楽
太い枝を切る時は樹木専用のはさみを使用すると作業もはかどります。専用のはさみにはラチェット式などで、力のない人や女性、年配の方でも楽に作業を進める事が出来ます。
はさみで枝を切る時のコツは、迷わずに一気に切っていく事です。そしてはさみは刃の部分を特に清潔に保つようにしておく事が必要です。汚れたままのはさみを使用して枝を切ってしまうと、そこからまた菌が入ってしまうからです。
しかしキンカンはわりあい栽培が簡単といわれているので、それ程神経質になる必要はありません。枝も切る時は木の形を崩さないように切っていけば特に問題もありません。理想はほうきのような形に切り上げていくときれいにキンカンは育っていきます。