失敗しない金柑の剪定についての時期と方法について

失敗しない金柑の剪定についての時期と方法について

金柑の果実は食用や薬用に用いられる一方で、観賞用の庭木としても金柑は一般的に普及しています。

こうした金柑の特長と育て方のポイントを押さえつつ、失敗しない金柑の剪定時期と方法をそれぞれ確かめてみましょう。

金柑とは

中国が原産で江戸時代以前に日本へ伝わったと言われる金柑は、ミカン科キンカン属における常緑低木の四季咲き性果樹です。

金柑の果実は食用や薬用に用いられる一方で、観賞用の庭木としても金柑は一般的に普及しています。

金柑の品種は豊富に存在しますが、丈夫で育ちやすい上に樹高は総じて1メートルから2メートルほどになっています。

春から秋に白い花を咲かせるほか、11月から5月に食用や薬用に役立つ果実を収穫できることが金柑の特長といえるでしょう。

金柑の果実はミカンよりも小さいものの、食用なら栄養豊富で皮ごとそのまま食べられます。

もちろん金柑の甘露煮など様々な食べ方がありますので、旬の季節に当てはまる冬には金柑を楽しむ人が多いかもしれません。

また、金柑の果実は古くから民間療法において活用されているため、現在でも金柑は庭木を代表する果樹のひとつに数えられています。

果実を美味しく食べたい場合には、ネイハキンカンやマルキンカンといった品種の栽培がおすすめです。

あくまでも観賞用として金柑を栽培したいのであれば、チョウジュキンカンやマメキンカンが主要な選択肢に含まれます。

金柑を育てる際のポイント

まず、金柑は性質として日光を好む果樹に該当しますから、植えつけ場所や鉢植えの置き場は日当たりの良いところにしなくてはいけません。

風通しの良さもポイントのひとつになり、金柑は耐寒性が強いので関東以西の立地なら枯れる心配をしなくても栽培していけます。

加えて、金柑には水はけと水もちに優れた用土が適していますし、肥料は毎年2月と9月に施しましょう。

庭植えでは日照りが続かない限り水やりはほぼ必要ありませんが、鉢植えで育てるときにはたっぷり水を与えることが大切です。

植えつけや植え替えは3月から4月頃に行い、鉢植えの場合には2年に1回は植え替えを欠かさず実践してください。

基本的に植えつけからおよそ3年で花が咲き、金柑の果実が付くようになってきます。

もしも室内で金柑を育てているときには、ミツバチや虫の代わりに綿棒などを使って人工授粉を行っていきましょう。

金柑の剪定に適した時期

品質の高い果実を収穫したり、理想的な樹形を目指すなら、前提として若木の段階から金柑の剪定に取り組むことが望ましくなっています。

植えつけから3年経過する前に、なるべく樹形を作り込んでいくように心がけましょう。

まず、植えつけ時には樹高を40センチから50センチに切り詰め、その翌年には枝の先から3分の1程度の部分を切ってください。

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金柑はそもそも分枝が盛んな果樹なので、剪定を一切しないと枝が多くなる上に長く伸びていってしまいます。

さらに果実がたくさん付いていくと個々の品質も下がりますし、果実を9月頃に摘果で調整することを忘れてはいけません。

3年目以降における金柑の剪定時期は一般的に花の咲く時期ではなく、果実の付いている3月から5月といった時期が推奨されています。

金柑の剪定方法について

金柑の仕立て方では、自然な樹形に近いほうき仕立てが向いています。ただし、樹高が未だそれほど大きくない場合に限ると、あわせて立てた支柱に誘因する形で扇仕立てにまとめることも可能です。

3年目以降の金柑には細かい枝がいくつも生え始めるため、混み合う枝のみを剪定で根元から切り落としていきましょう。

花芽が付いた枝の先端は切らず、花芽の無い長い枝を切り戻します。

太い枝を切ったときには、切り口に殺菌剤を塗って菌やウイルスの影響を防いでください。

剪定の作業中に金柑のトゲが気になる場合には、トゲの除去を行っても問題ありません。

金柑の幹に日光が当たる程度まで仕上げますが、剪定をし過ぎると金柑の生育に良くないので注意が必要です。

軽めの剪定にしなければ、金柑の枯れる原因になったり、果実の付きが悪くなるといった状況につながってしまいます。

庭木として金柑は低木になりますから、植えつけ場所に問題が無ければ、強い剪定をしなくても十分対応していけるでしょう。

金柑に発生する病気や害虫

金柑は病害虫にある程度耐性を持った果樹に数えられますが、それでも被害を受けやすい病気や害虫はいくつか見られます。

特に気をつけなくてはいけない金柑の病気や害虫は以下の通りです。

★切り落とした箇所から細菌が侵入して起こる潰瘍病

★長雨や肥料の与え過ぎで発生するソウカ病

★春先に危険性が増すアブラムシとアゲハチョウの幼虫

★幹に住みつくカミキリムシや冬になると幹に現れるカイガラムシ

中でもアゲハチョウの幼虫は、金柑の葉を次々に食べていくので要注意です。果実の収穫が近づけば、それを野鳥がついばむケースも珍しくありません。

野鳥の被害を避けたい人は、対策としてネットを活用してみましょう。

常緑低木の四季咲き性果樹に当てはまる金柑は、関東以西の主要な庭木として親しまれています。

小さな白い花を春から秋に観賞できますし、皮ごと食べられる栄養豊富な金柑の果実は様々なレシピに応用可能です。

金柑は丈夫で育てやすく、植えつけ時や翌年の剪定に注力するだけで理想にあわせた仕立て方を簡単に目指せます。

剪定時期は3月から5月が適切であって、金柑には軽めの剪定を継続する方法があっているでしょう。