カクレミノと言う木はあまり馴染みがないかもしれません。比較的温暖な地域に適していますが、日陰でも生息することが出来るため住宅などの北側で日当たりがあまり良くないスペースに植えられることもあります。
カクレミノの特徴は
主に和風の庭園に植えられることが多い木ですが、洋風の庭にも向いています。また、若木の頃と成木の頃では葉の形が変わると言う面白い性質を持っています。
よって成長と共に変化を楽しむことが出来る、珍しい木であると言えます。カクレミノと言う名前は、雨具の蓑に葉の形が似ていることから付けられました。
光沢のある葉をつけ初夏は黄緑色の花が、秋には紫色の実が成り紅葉もするため、観賞用にも適しています。そして古くなった葉は、やがて黄色に変色してどんどん落ちていきます。
カクレミノは初心者でもとても育てやすい木
しかし木がまだ若いうちは葉が生い茂りどんどん増えるため、適度に枝を切るとすっきりとしますが、横に広がる木ではないためある程度放っておいても問題はありません。
その反面、どんどん上方へ伸びていく木であり、6~8メートルほどまで成長するため、高さはある程度制限する必要があります。
それでも、割と成形しやすい部類に入るため難しいことはなく、カクレミノの扱いは比較的楽であると言えます。そのため、カクレミノは初心者でもとても育てやすい木です。
若いうちは葉が上部と下部に密に茂りますが、やがて成長すると下葉が落ちて上部だけ葉が生い茂るようになり、やや頭でっかちな形になります。
カクレミノの剪定時期はいつごろ
そのため、成木はあまり目隠しには向きません。最も適している剪定の時期は6~7月の初夏で、4月や初秋にかけても行うことが出来ます。しかし秋遅くに剪定をすると、若い芽は寒さに弱く生長が止まってしまったり、真夏に行うと枯れてしまうこともあるため避けるようにします。
生い茂っている葉を減らしたい場合には、込み入っている枝を木ハサミを使って間引いていきます。また高い枝と低い枝が混在している場合には、低い枝を残して高い枝を切ります。
カクレミノの萌芽力が強いので剪定は比較的簡単
カクレミノはどこで剪定しても萌芽力が強いため、たとえバッサリと剪定してしまってもほとんど心配は要りません。枝を切っても、そのすぐ下方から新しい芽が吹いてくると言う特徴があります。
そのため、コンパクトに育てたければ低い場所で剪定をし、大きさを保つために数年に一度だけ枝を切り詰めるようにします。もしスペースに余裕があり自然な形を楽しみたければ、そのまま放っておいても構いません。