夏は庭のやぶ蚊に悩まされる人が多くなる季節ですが、水たまりなどをなくす努力をしてもどうしても多少はいるものです。最近は特に蚊が媒介するデング熱が話題になっていることもあるので、苦労せずに寄せ付けなくすることができれば助かります。
そこで利用できるのがハーブです。いくつか組み合わせて植えておけば、必要なときには料理にも使え庭仕事のストレスも減らせるという副次的な効果もあります。
ローズマリー
ローズマリーは強い芳香をもち汎用性の高いシソ科のハーブで、近年は抗酸化作用が注目されていますが、虫よけ効果も強力です。
暑さや乾燥にも強く手間がかからないので庭の蚊よけとしても、本来の料理用としても利用価値は大きいハーブです。
レモングラス
レモングラスはその名の通りレモンに似た芳香があり、世界三大スープの一つといわれるトムヤムクンに必ず入っています。
シトロネラという成分に忌避効果があるとされています。実際にレモングラスを利用した虫よけのアロマリストバンドも市販されています。
ミント
ミントもシトロネラという成分を含んでいるシソ科の植物でその用途の広さは誰もが知るところです。
蚊よけの効果も強いのですが、繁殖力が非常に強く、うっかりすると庭全体がミントだらけということになってしまうので、プランターや鉢植えにするとよいでしょう。
キャットニップ(イヌハッカ)
キャットニップ(イヌハッカ)はシソ科の多年草でネプタラクトンという猫が好む成分を含むハーブです。
アメリカ化学会によるとこの成分に強力な虫よけの効果があるとされています。ただし猫が酔っ払ったような状態になるので、猫を飼っている家では使用しない方がよいかも知れません。
タイム
タイムも非常にポピュラーなシソ科の植物です。古代エジプトではミイラの防腐剤として利用されたといわれています。
肉料理、スープに欠かせずブーケガルニには必ず使います。タイムはチモールという成分が忌避効果があるとされています。
ミント
ミントの一種のペパーミントも効果があります。ハーブティーによく利用されますが、幼児が中毒を起こした例が確認されているので注意が必要です。やはり繁殖力は非常に強力です。
なお蚊取り線香の原料として日本では除虫菊が一般によく知られているので、庭に植えたらよいのではないかと考える人がいるかも知れませんし、実際に効果があると紹介されている例もあるのですが、除虫菊は葉を燃やして発生する煙に効果があるので、植えただけでは効果がないので注意が必要です。
以上いくつか紹介しましたが、好みのものを組み合わせて利用するとよいでしょう。