植木でよく使われているものとして常緑樹が有名ではありますが、それはいったいどのような特徴があるのでしょうか。
知らずに植木をするのと知ってからやるのとでは、結果は大きく異なります。この記事では、常緑樹の特徴、種類、おすすめの常緑樹を紹介していきますので、植木に興味があれば、ぜひ参考にしてみてください。
常緑樹の特徴とは?
常緑樹とはどのような植物なのか、その特徴を具体的に紹介していきます。まずは1年を通して元気一杯に葉っぱが茂っていることです。そのため、庭で育てているとその美しい葉っぱを1年間鑑賞することができるでしょう。
常緑樹とは異なって葉っぱが枯れ落ちてしまう樹木の総称のことを落葉樹といいます。落葉樹だと、冬の寒さで葉が枯れ落ちて庭に植えても寂しくなりがちですが、常緑樹は冬であっても庭を彩ってくれます。
ちなみに、常緑樹はずっと同じ葉っぱが茂っているわけではありません。そうではなく、時間をかけて新しいものに切り替わっていくのです。
その周期はだいたい1年から3年程度で種類によって異なります。落葉樹とは違って一気に葉が落ちるのではなく少しずつ落ちるので、人によっては気づきにくいかもしれません。
常緑樹にはどのような種類があるか?
常緑樹の種類は大きく分けて2つあります。それは、針葉樹と広葉樹の2つです。
針葉樹というのは、松の木や杉の木が代表的なものであり、日本の人口林の9割を占めていると言われています。この針葉樹は耐寒性が強いという特徴を持っています。
一方、多くの葉っぱを付けて色とりどりの花や実を付ける広葉樹は種類も豊富で庭の木としてよく用いられています。
広葉樹にしろ、針葉樹にしろ、季節の変化に大きく左右されることが少なくて庭の雰囲気が大きく変わりにくいというのがメリットでしょう。実際に庭に木を植えるときには常緑樹は検討候補の1つになりやすく、初めて植木をする人にもおすすめです。
おすすめの常緑樹
庭木として人気のある常緑樹を紹介していきます。
クチナシ
1つ目はクチナシです。クチナシは白い花弁が特徴的でとても甘い香りがします。その香りの良さから沈丁花、金木犀と並んで三大香木の1つとして考えられているほどです。樹高はそれほど高くなくせいぜい2メートルから3メートル程度までしかありません。
育てるときには乾燥に注意することです。土が完全に乾燥しないように夏場はこまめに水やりをしましょう。
セイヨウイワナンテン
2つ目はセイヨウイワナンテンです。セイヨウイワナンテンはアメリカ原産の常緑樹で、葉っぱがナンテンに似ていることからこの名前がついていますが、実際にはナンテンの仲間ではありません。
もともと岩場に生息している樹木で、樹高は1メートル前後のものが多く、半日陰のところを好みます。風通しが良くて日当たりがそこそこあたるような場所に植えるといいでしょう。花弁は白くてサイズが小さいです。
シマトネリコ
3つ目はシマトネリコです。これは「偉大」という花言葉で広く知られている常緑樹で、樹高は10メートル以上です。横に広がることなく縦にどんどん伸びていく性質があるので、庭が狭くても植えることが可能です。
ただし、直射日光にはあまり強くなくて、葉っぱがすぐ日に焼けてしまうという注意点もあります。
ヒメユズリハ
4つ目はヒメユズリハです。これも樹高が10メートル以上にまで生長します。赤い葉柄が特徴的で、どちらかというと粘土質の土ですくすくと育つ傾向があります。
最後はフッキソウです。葉っぱが他の植物のそれと比べて分厚くてツヤがあります。人によっては遠目から見ると光って見えるかもしれません。
春には白い小花を咲かせます。冬の時期であっても夏の時期であってもたいした対策は要りません。ただし、水を好む樹木なので、乾燥しないように水やりにはくれぐれも注意しましょう。