常緑樹とは、冬季にも全て落葉せず、年間を通じ、葉をつけている樹のことです。敷地の境に植えられ、隣地との目隠しによく使われます。夏の暑い日には日よけにもなります。
花も芳香も楽しめる常緑樹はそう多くありません。今回は、芳香のある花を咲かせる常緑樹をご紹介します。
1.キンモクセイ・・
香りのいい花木で有名です。高さは4~5mまで伸びます。花は、9~10月頃に、橙色の小花が咲きます。独特な上品な芳香が特徴です。丈夫な花木ですが、寒さにやや弱いです。選定は春か秋の開花後にします。放っておくとどんどん大きくなるので、剪定が必要です。
2.ギンモクセイ・・
キンモクセイとよく似た名前の花木です。高さはキンモクセイと同じく4~5mまで伸びます。花は白色です。花期は、9~10月で芳香もキンモクセイとよく似ています。キンモクセイの人気に押されあまり見かけない花木です。
3.クチナシ・・
高さは1.5m程度まで伸びます。大きな花が咲きます。花は白色で6月頃に次々と咲き、花の終わりごろになると、黄色がかった花になります。強い芳香が特徴です。自然に形が整い、剪定はほとんど要らない、手間のかからない花木です。しかし、放っておくとすぐ大きくなるので、樹形を大きくしたくなければ、少しずつ切り詰めます。一度に切りつめると木が弱るので、1ヶ月ごとに半分ぐらいずつ切り詰めます。
4.サザンカ・・
高さは3~5mまで伸びます。開花時期は10~11月頃で花には香りがあります。晩秋に咲く貴重な花木です。温暖な気候、やや乾燥した土地を好みます。公害にも比較的強く、都会や工場の多い地域にも向いています。
5.ジンチョウゲ・・
高さは1.5mぐらいまで伸びます。3~4月に強い芳香のある白か、薄紅色の花が咲きます。都市、公害の多いところ、日陰でも育つ丈夫な花木です。
以上、芳香のある花を咲かせる常緑樹をご紹介しました。キンモクセイは筆者の家にも子供の頃あって、秋に香りをかぐのが楽しみでした。本当に柑橘系のさわやかな香りで癒されます。キンモクセイは街路樹にもよく使われている花木です。
しかし、あの強い芳香が苦手と言う人もいるようです。強い芳香が嫌いな人もいることを考慮して、隣地との境に芳香のある花木を植える時には注意した方がいいでしょう。
風水では玄関前の香りを良くすると良いとされています。玄関の中にアロマを炊くのもよいですが、芳香のある花木を植えるのも、花も芳香も楽しめ一石二鳥かもしれません。