庭のメンテナンスの1つとして欠かせないのが除草剤の噴霧作業ですが、そのためには専用の機材が必要です。
噴霧器にも手動タイプや電動タイプがあり、それぞれに特徴と適した用途があります。
作業効率が良いのは、はたしてどのタイプなのでしょうか。
除草剤の噴霧器には電動・手動の2種類
除草剤噴霧器には、自分で動かす手動式と、電力で動く電動式、オイルを注入するエンジン式の3種類があります。
また電動タイプのものはさらに用途や適用範囲によって以下の2種類の駆動形式があります。
★コンセント式
★バッテリー式
このように、噴霧する場所の特徴や用途に応じて種別されますが、作業効率が最も良いのはどのタイプなのでしょうか。
作業効率、電動と手動はどっちがいい?
作業効率の良し悪しを単純に判断すると、やはり電動式に軍配が上がります。
その理由は、手動式の噴霧器には常に動作が伴うからです。
手動式噴霧器にはピストンがついていて、自転車の空気入れの要領で5回から10回程度上下させ、タンクの内側を加圧します。
散布面積の広い場所や撒きにくい場所などでも常時この動作を要求されるため、炎天下などで作業する場合などではかなり体力を消耗することもあります。
しかし小さい場所への散布には、むしろ小回りの利く手動タイプが有利に働きます。
また、コストを抑えられる、電源を気にしなくていいなど、手動ならではのメリットもあります。
コンセント、バッテリーを徹底比較
電動タイプの中でもコンセントを差し込むものの他にバッテリー充電型のものもあります。
この場合にもやはりそれぞれにメリットとデメリット、そして適正についてもはっきりしています。
コンセント式のメリットとデメリット
コンセント式は電力確保さえできれば、安定して噴霧できるのが最大の強みです。
コードが届く範囲にある限り、電力供給が常に一定の出力になるので、最も効率のよい作業を可能にします。
しかしコンセントが届かない範囲にくると作業ができなくなるのが弱点で、噴霧できる場所がどうしても限られてしまいます。
バッテリー式のメリットとデメリット
バッテリー式は充電されている限り、どこへでも動けるポータビリティが有利で、コンセントの届かない範囲でも効率よく噴霧できます。
しかしバッテリーが切れてしまうと充電しない限り使えなくなってしまうので、1日で作業できる時間が限られてしまいます。
山林や畑など、作業範囲が広く電源のない場所で活躍できます。
このように、ある程度決まった範囲内の場所ではコンセント、電源のない場所ならバッテリーと、それぞれのメリットを活かして使っていきましょう。
エンジン式とはどう違うか?
電動式噴霧器では、コンセントがあることを条件に、安定した電力を得られるので効率のよい作業を可能にします。
しかし全ての場所で電源の確保ができるとは限らないため、作業できる場所が電力確保できるというようにどうしても限定されてしまいます。
そこで、ガソリンなどの燃料で動かすエンジン式噴霧器を使うと、その問題は解決します。
燃料を追加すれば再び駆動するので、場所や時間の制限を気にせず使えます。
しかしエンジン式のデメリットは機械が少し高く、またオイルなどの付属物があるためコストがかかります。
さらに燃料を入れると本体に重みがあるため、高齢者や女性が作業するには体力を消耗しやすい傾向があります。
除草剤噴霧器には、作業範囲や場所の特徴によって、それぞれ適正に合ったものを使うことが効率のよい作業を可能にします。
噴霧する場所の面積や形状、電源の有無や作業時間の目安などを考え、適材適所で使っていきましょう。