沈丁花は花の香りが沈香で丁字に似ているというのが由来になっています。上品な甘い香りが魅力の花で庭に植えてもいいし、鉢植えもいいです。
沈丁花の剪定時期と剪定の方法
3月から4月にかけて花が咲きますが、翌年開花する花芽は6月から7月にかけて出来上がります。ですから剪定をする時期としては花が咲き終わった頃がいいでしょう。
間違っても花芽をつまないよう気を付けて、なるべく枝分かれしている付け根で剪定するようにします。風通しがよくなると病害虫が発生しにくくなり、株元までしっかり日光も当たりますから元気に育ってくれます。
今ある株が大きいと思ったら全体を刈りこむことも可能です。でも太い枝をバサバサ切ってしまうと、株そのものが衰弱してしまいます。もし処置に困るようであれば深く切らずにそのままにしてあげましょう。
沈丁花の育て方のポイント1(植え方)
沈丁花は極端な日陰や強い西日が当たるところを嫌います。それ以外であればよく育ちますから大丈夫です。
また、霜や寒風もある程度の耐寒性はあるのですが、あまりひどいと葉が痛んでしまいます。鉢植えの場合は冬は暖かい所へ移しておくと安心ですし、地植えの北限は東北南部あたりまでです。
沈丁花が枯れるとしたら、真夏に水やりを忘れてしまうか、鉢植えなどで春から秋にかけての生育期に水切れの状態になる場合です。
沈丁花の育て方のポイント2(肥料・土)
また肥料を与える時に株元を掘らずにおくとカビが生えやすいので、株元を掘って土に埋めてあげる人手間をかけて欲しいです。
肥料は2月と9月にあげますが、油かすと骨粉がよくホームセンターなどに行くと園芸用肥料として販売されています。主成分としてはカリウムが入っていて花や実を付けてくれます。
庭に植える場合水はけの良い土を選びましょう。地植えの際は植え付ける前に堆肥を混ぜておくとしっかり根を張ってくれます。
鉢植えにする場合は赤玉土が6、腐葉土を4の割合にして混ぜた土を用います。もし水はけが悪いと育ちにくく枯れるかも知れません。水はけを良くする工夫としては、土を山高に盛ってそこに植えつけてみるのもいいでしょう。
沈丁花の育て方のポイント3
育て方で気を付けたいのは、沈丁花の根はデリケートで一度傷が付くとなかなか傷がふさがりにくいのでそのことを覚えておきましょう。
水分を吸収する細根が出にくいため、思うように根付いてくれないこともあるのです。特に若い木よりも大株の方が扱いが面倒で、最悪根付く前に枯れることがあります。
沈丁花にやって来る害虫の仲間は、アブラムシで春先から茎葉、新芽に発生します。食い荒らされる前に薬剤を散布して早めに駆除してあげましょう。