見極めが意外と難しい?イチジクの収穫時期とは?

果樹

古来から薬の材料としても用いられ、薬膳料理に使われているのをよく見かけるイチジクですが、その育て方や収穫時期というのはあまり知られていないことが多いのです。今回はそんなイチジクを収穫する際に適した時期とその見極め方をご紹介します。

イチジクの種類と収穫時期

栽培が一見難しそうなイチジクですが、実は果樹栽培の初心者でも簡単に栽培ができ、無農薬での栽培でも約2年から3年で収穫が可能な果物です。

イチジクの種類は200を超える

またイチジクは種類がとても多く、その品種は200を超えるほどです。大きく分けて「夏果専用種」と「秋果専用種」という種類に分かれていて、一部では夏から秋にかけて長く収穫が可能な「夏秋兼用種」というものもあり、その種類によって収穫時期が異なるのが特徴です。

イチジクの収穫時期と実の生り方

収穫時期を迎えると、長期間にわたって少しずつ収穫ができます。「夏果専用種」の収穫時期は6月から8月上旬までが収穫時期となり、それに対して「秋果専用種」は8月下旬から10月中旬までが収穫時期にあたります。

 

それぞれの特徴としては、「夏果専用種」が前年度に伸びた枝が越冬して、春に肥大するのに対して、「秋果専用種」はその年の春に伸びた枝に果実がなります。

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イチジクの収穫の見極め方

イチジクを収穫する際の見極め方は、イチジク全体が赤褐色になり、実の先端部が割れてきたら成熟のサインです。あまり結実してから日をおきすぎてしまうと、アリなどの虫が中に住みついてしまうので、注意しましょう。

イチジクの栽培する際に注意したい点

また、イチジクを栽培する際に注意したい点は、「植え付け1年目は収穫しない」ということです。品種によっては苗木の時点から結実が見られるイチジクですが、植え付けのときに切り離しをしないで植え付けを行ってしまうと、枝の先端部がさらに伸びてしまい、手の届かないところで果実がなってしまいます。

 

これでは、収穫が困難になってしまい、管理も大変になってしまいます。ポイントとしては、植え付け時に高さ50センチメートル程度のところで切り戻し、枝が自分の好みの本数になるように調節していくことです。ですので、植え付け1年目は、収穫よりも土台となる樹をつくることを念頭に置くようにしましょう。

 

イチジクの樹は、家庭で育てても20年以上生きるといわれており、一度植え付けのテクニックや収穫の見極めができるようになると、成熟した美味しいイチジクをずっと楽しむことができるようになります。これを機会に、家庭菜園の一つとしてイチジクを栽培してみるのもいいでしょう。