イロハモミジの剪定|徒長枝が出ないように剪定するには

もみじ

イロハモミジは、日本では最もよく見られる落葉高木で紅葉の代表種です。東アジアに自生し、日本では本州以南の平地から標高1,000m程度にかけての低山に多くみられます。

 

本種により作られた園芸種も多く風情のある樹形や色彩が好まれて庭木としても人気のある一つです。葉は、長さ3.5~6㎝、幅3~7㎝で掌状に深く5~9ほどに裂け、裂片には不揃い重鋸歯が理あり、先が長く尾状にのびている。秋には黄褐色から紅色に紅葉します。

モミジの剪定時期と目的

一般にモミジの類は自然形がよいのであまり手を入れない方がよいようにいわれますが、紅葉らしい美しい姿を見るためには最低限の剪定は必要です。その時期は3~7月と11~12月の2回です。

 

春に行う目的は、木の風通しをよくするために、伸びすぐている枝や上に向かって伸びる等不要な枝を軽く切りそろえて幹の内部まで日が当たるようにし、秋に行う場合は、樹形を整えるのが目的で横に広がる様な最終の樹形を思い浮かべながら、余計な枝を付け根から切り落としていきます。

イロハモミジの春の徒長枝の剪定

春の枝葉がうっそうとしてくる時期には徒長枝や細かな枝がたくさん発生してきます。しかし、この時期に強く切ってしまうと、また勢いの良い枝が出てきてしまうことになります。

 

徒長枝は、枝の出ているところや枝の途中からまっすぐ上に向かって伸びたままの勢いの強い枝で、これは樹形を乱すだけでなく、紅葉の時期までには成熟しないために色素がうまく作れず、紅葉したりしなかったりという枝になってしまうので、根元から切り落とします。

 

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太い枝からたくさんでている細かな枝はできれば手で取り除きます。込み入った枝を整理し、日光が木の幹まで届き、風が通ることをイメージして弱い剪定をします。

イロハモミジの秋の徒長枝の剪定

秋に行う剪定は、樹形を整えることが目的です。しかし、不要だからといってぶつ切りにしてしまうと風情がなくなるばかりでなく、徒長枝が発生する原因にもまります。

 

モミジの枝の伸びかたの特徴はY字に伸びていったり、中心に芯のように勢いのよい枝が伸び、その脇に1~3対対生に枝が付きますので、枝先をY字になるように切り落とし、中心の強い枝は切り戻します。

 

先端が赤くなっているのは残し、枯れ枝は切り落とします。こうすることで自然の感じになります。脇枝で幹の内側に向かう枝や逆さ枝等方向の悪い枝は元から切り戻します。

 

根元のヒコバエも整理します。樹勢が弱っていたり、日当たりが良い場所にあっても枝葉が多く日陰になると徒長枝が出易くなるので、秋には枝抜き剪定を主体にしてバランスを見ながら切り戻します。

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イロハモミジ 徒長枝 剪定 画像