生垣と垣根の違いはなに

庭木の種類・知識

生垣と垣根は同じような言葉で、実は違いがあることはご存知でしょうか。

 

その説明をするためには、まず垣根を理解することが必要です。

垣根という言葉の意味を理解してみよう

そもそも、言葉の意味として内と外を隔てる境界線のことを指します。

 

つまり、家や敷地などの場合、その自分の敷地と外部の空間を隔てる目印となります。この隔てるというのもやや曖昧であり、ブロック塀などでしっかり遮断されているものもあれば、竹を編んだもので中が見通せるようなものもあり、その全てを含んでいます。

 

その遮蔽の度合いは、ある程度庭の広さなどに関係してくると言われ、外から建物までの距離がある場合は遮蔽の度合いが低く、距離が短い場合は高くなる傾向にあります。

 

これはプライバシーの保護の必要性からくるものでもあり、都会などの狭い庭などでは特にしっかりと目隠しとなるようなタイプが好まれ、逆に田舎の住宅ではある程度外との繋がりが曖昧なものが残っています。

垣根の一つとして生垣もある

その境界線を示す垣根の中の一つのタイプとして、生垣があります。

 

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こちらは、ブロック塀やフェンスのような人工的なものではなく、竹で編んだものや木を植えたものを境界線としているものを指します。

 

地方の一軒家などでは未だに良く見られる手法で、比較的曖昧な境界線であることが多いようです。しかし、植えてある植物によっては葉が密生しているものもあり、こちらであれば十分なプライバシーの保護が可能です。

人工物で作られたフェンスなども垣根

逆に、人工物でもフェンスなどを境界線にしているのは、比較的新しく造成された地方のニュータウンなどに多く、こちらは都会の家に比べ比較的敷地が広いため、遮蔽度の低いフェンスでも充分なプライバシーの保護ができるため、このような選択肢になったことが考えられます。

 

では、なぜ生垣ではなくフェンスであったのかを考えると、ニュータウンの建設にあたって街全体の雰囲気を統一しようとしたこと、また安定的に供給が可能で工事も楽なフェンスのほうが、大量に住宅を建設する際に適していたためであると考えられます。

垣根についてのまとめ

以上のように、垣根と生垣はある意味同じ部分もありますが、違っている部分もあり、前者の中に後者があるということになります。

 

その違いは、どれだけプライバシーを守れるかやそのものの高さではなく、外と内を隔てるものの材質が天然のものである場合が生垣で、人工のブロック塀やフェンスそれに前者を加えた全ての材質でその境界線となるものが垣根ということです。

 

これで、違いが理解できるのではないでしょうか。