肥料の三要素とその役割と比率3要素が不足したり過多になると

庭木の肥料

最近は、気候の変化や台風などの影響で野菜が突如高騰することもあること、生活習慣病対策などで野菜や果物などが見直されていることもあって、家庭菜園などで野菜やその他の植物を育てる人が多くなっています。

特に野菜の場合は、土壌の酸性化を治すために苦土石灰や消石灰を撒くことと、肥料を適切に施すことが肝要で、収穫に大きな差が出るとされています。

肥料の三要素はN・P・K

その一方である肥料で、三要素ですが、学校の理科の時間に習った窒素、リン酸、カリのことを指しています。カリはカリウムとも言います。

 

また、これらは、窒素がN、リン酸がP、カリがKで表示されることが多く、肥料の袋に「N10-P7ーK8」などの記号が印刷されていることがありますが、それはそれぞれの要素の配合比率を表しています。

 

売っている肥料は、作っているところによって異なります。三つが同率のものもあります。

どういうことが主な目的かで、選ぶのが良いということになります。というのも、三要素には次のように、それぞれ役割や特徴があるからです。

窒素(N)肥料の効果について

まず窒素ですが、葉や茎の生育を良くします。葉に大きな影響があるために「葉肥」とも言われています。植物のたんぱく質や葉緑素を作るための要素です。

 

主な働きは細胞分裂促進、根や葉や茎の発育増進、養分の吸収と同化作用ですが、やりすぎると生育は良くても植物が弱くなり、病害虫にかかりやすくなります。

 

逆に不足すると生育が悪く、葉が黄色くなりやすくなり、花や実が付きにくくなります。

リン酸(P)肥料の効果について

次にリン酸ですが、開花・結実に役立つので「実肥」とも言われます。

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植物の細胞を構成する成分で、茎や根の先端に多く含まれています。

 

成長を早める、根の活動、発芽を盛んにします。枝分かれ、根茎葉を多くします。実入りや植物の品質を向上させます。

 

でもやりすぎると、成熟が早まるので収穫量は悪くなります。足りないと、花の数が減り、根の発達に影響が出たりしますから、全体的に悪い姿になってしまいます。

カリ(K)肥料の効果について

カリは根の発育を促進するので、「根肥」と言われています。

 

植物の生理作用をスムーズにして成長を促進する役割を担っています。根や茎を強くして病気にもかかりにくくなりますし、開花や結実を促進する働きもあります。

 

タンパク質やでんぷんの合成に役立ち、糖の蓄積などにも役立ちます。

 

やりすぎると、その他の成分として必要なカルシウムやマグネシウムの吸収が悪くなってしまいます。足らないと、果実の味や外見が悪くなり、葉が変色したりします。また根の生育は悪くなって根腐れを起こしやすくなります。