ハナモモはその綺麗な薄いピンクや白、朱の花を鑑賞するため桃を品種改良したものです。驚くことに江戸時代から品種改良が盛んであったために様々な種類が生まれまたそうです。
ハナモモの種類はいろいろありますが大別して立性、矮性の三種があります。
ハナモモには耐寒性も耐暑性もありすし、初心者でも育てやすい植物ですが、日陰には非常に弱く剪定しないでおくと中の枝が枯れてきます。また、高木のした日陰ではあ花を咲せません。
育て方については基本的に桃と同じですが、桃と違って花を楽しむものですから毎年、綺麗な花が咲かせるためには剪定が大事な作業で、剪定すれば病気や害虫を防ぐことができます。
ハナモモの剪定時期について
ハナモモの剪定は、今年伸びた枝の葉の付け根に7〜8月頃に付くため、それよりも前に剪定しましょう。時期としては、花後すぐ3~4月上旬に整枝剪定をおこない大きさを調整します。
剪定が遅くなると花芽のつかない原因となります。また、数年に一度は、2,3芽を残して古い枝の更新剪定をするといいでしょう。
夏の7〜8月には、ひこばえや胴吹きなどの不要な枝を剪定し、冬の1〜2月頃に主幹を詰めたり込み合った枝を付け根から間引きましょう。
ハナモモの剪定方法について
ハナモモは品種によって樹形が異なりどんな樹形のものかちゃんと確認してから剪定しましょう。
剪定の流れとしては木を大きくしないためにも、まず木全体の枝を2〜3mの高さ切り落とします。内側を向いている新芽ではなく、外側を向いている新芽の外芽の上で剪定してください。そうすると綺麗な樹形を作ることができます。
混み合っている枝、重なりあっている、古くなった枝、内側を向いている枝については、切り落として、木に日が当たるようにしてください。
基本的に、ハナモモの剪定は花をいっぱい咲かせるために行います。桃の場合、花よりも果実を優先したいという人もいるでしょう。桃の果実を優先する剪定の方法と、ハナモモの剪定の方法は違います。
特に若い桃の木は新しい枝がどんどん生じ、すぐに枝が混み合います。枝が混み合えば、木の内側まで日が当たりません。
日が当たらないと、木の内側に実った果実が甘くなりません。ですから、込み合っている枝をこまめに切り落とす必要がありますが、ハナモモの場合はそこまで剪定する必要もないでしょう。
ハナモモの間違った剪定をしない
剪定したのに花が咲かなかったという経験をしたことがある人もいるでしょう。
失敗の原因としては、適した時期ではなかったか、あるいは不必要な枝をちゃんと切らなかったか、切り方が悪かったかです。
不必要な枝はどれかしっかり確認し、その切り方を工夫しましょう。
剪定には、大きく分けて、すかし剪定、切り戻し剪定、刈り込みの3種類があります。
基本はすかし剪定で、枝を間引きます。不必要な枝をつけ根で切り落とします。その見事な枝ぶりを維持できることなどがこの剪定の特徴です。