ハクロニシキは、イヌコリヤナギの品種です。もともとは、寄せ植えの低木として使われていました。現在では、その特徴的な性質から庭木としても利用されています。
ハクロニシキの特徴
葉の色が変化するという特徴を活かし、生け垣などにも良く使われます。葉の色の変化は、ピンク色から始まり白、白斑入りへと変化します。
その美しさは、雪景色を思わせるほどの素晴らしさです。新芽が膨らむ春先までは、通常の柳と変わりませんが、その後の新芽にはクリーム色のフが入りそれが次第に葉を伸ばすことで「白露(はくろ)」の名前にふさわしい色合いを醸し出します。
庭木として植えると、一本の茎の根元から複数の茎が成長する株立ち風になり、新芽の色がとても美しい木です。6月前後に葉の色が白くなり、7月には緑色にかわり秋ごろに黄色く色付きます。この色の変化が、ハクロニシキの人気の秘密です。
また、寒さにも強く日当たりがあまり良くなくても丈夫に育つので、ガーデニングの初心者には育てやすい木だといえます。
真夏の厳しい日差しに新芽が傷まないようにするならば、半日蔭で育てるのもいいでしょう。水やりにもまめに気をつける必要がなく、しばらく放っておいても安心です。
ハクロニシキの剪定時期は
この木の剪定時期としては、葉を落とす12月から1月にかけてが最適だといえます。寒い地域などでは、雪解けの始まる3月頃におこなっても大丈夫です。少々時期がずれたとしても、株に影響が出るほどのことはありません。
ただ、落葉時期以外に剪定した場合、芽が出てきたときに緑色のものばかりで趣がなくなります。ハクロニシキの特徴を活かすためにもできるだけ時期を逃さず落葉時期に剪定することがおすすめです。
ハクロニシキの剪定のポイントは
成長がとても早いこの木を剪定するには、一度に多くの枝や茎、葉を刈る「刈込み」や伸びた枝を途中で切って一定の大きさに維持する「切り戻し」などの方法があります。
できれば、この両方を併用することが、木にとってもよいといえます。植物を人工的に造形物とするトピアリーなどでこの木を使用している場合は、「刈込み」をすることでしっかりとした形が整えられます。
自然風に仕上げられた庭でも西洋風アレンジされた庭でもハクロニシキの存在は、それぞれの庭のアクセントとして美しく演出してくれます。
ガーデニングの初心者でも扱いやすく、手間暇がかからないので庭木として取り入れるのにおすすめの木です。ちょっと印象的な庭を演出したいと思ったら、ハクロニシキを使ってみるのもいいでしょう。