小さくきれいなガマズミの花言葉をチェック・怖い意味がある?

庭木の種類・知識

赤い小さな実をたくさんつけた可愛らしい姿のガマズミ、ビバーナムとも呼ばれ公園や庭などあちこちでみかけるポピュラーな植物です。

 

そんなガマズミの基本情報や特徴、また花言葉など雑学について色んな情報を集めてみました。

ガマズミの概要

ガマズミはスイカズラ科の落葉低木で、日本は北海道から九州地方まで全般、および朝鮮半島や中国など東アジア地域で自生しています。2~3mほどの高さに成長し、小さな実をたくさんつける姿が特徴的です。

 

開花時期は5月~6月で、花弁5枚の中央部に長い雄しべと雌しべが伸びる白い花が密生します。9月~11月には実が生りはじめ、赤く熟し、房状に群生します。

 

なお、果実の色は赤の他にも黄色いキミノガマズミ、青い実で中国原産ののビバーナム・ダビディ、同じく青い実で地中海原産のビバーナム・ティヌスと3つの種類があります。

どんな特徴?

ガマズミの名前の由来は諸説あります。幅広い用途に使える神のような実(神ツ実)、果実が持つ酸味にちなんだ噛み酢実、また幹や枝を鎌(カマ)に果実を染め物(ソメ)に使用できる点などが信じられています。

 

その名が示すように、ガマズミは1本の木からあらゆる用途に無駄なく使えます。柔軟性の高い幹や枝の部分は、かつては鎌の柄や杖など、器材にも利用されていました。

 

また赤い実は染料になっていた他、食用や果実酒などにも利用できます。果実には天然のクエン酸であるリンゴ酸を豊富に含み、疲労回復や美肌、健胃などの健康維持のサポートをしてくれます。味は酸味が強いですが、霜に当てると甘味が増します。

ガマズミの育て方

ガマズミは適度な湿度があり、日当たりの良い場所を好みます。水はけがよく腐植質に富んだ土壌で生育がいいのですが、粘土質でない限り比較的どんな土壌でも成長します。

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栽培の仕方は容易で、鉢植えよりも庭木植えが適しているでしょう。3月くらいに植え付けを行い5月くらいに開花します。11月くらいになると実が熟し始めます。

ガマズミの花言葉たち

園芸愛好者の間でよく知られているのがガマズミの花言葉です。

 

ガマズミの花言葉の主な意味には結合、私を見てなどがあります。1本の木から様々な用途に利用できる柔軟性があるところが転じて、結合と意味づけられました。また赤く色づき際立つ果実の姿からはまるで注目を促しているように見え、私を見てほしいという気持ちを感じます。

 

その他にも、ガマズミの花言葉はこのようなものがあります。

★結合
★無視したら私は死にます
★私を見て
★愛は死より強し
★未来
★恋のあせり

いかがでしょうか。結びつき、注目から転じて強い愛の心を表しています。自分のことをずっと気にかけてほしい切なく強い気持ちが伝わってきます。しかし実生活では、このように思われてしまうと少し重苦しく感じるかもしれませんね。

その他のガマズミにまつわる雑学

花言葉の他、ガマズミにはこんな雑学もあります。

地方独特の呼び名が多い

ガマズミは全国各地に自生していますが、その土地ならでの独特の方言名は確認されただけでも実に200種類以上にも上ります。昔から、日本の各地で日常的に見られる植物ゆえですね。

ガマズミの誕生花日付

ガマズミの誕生日花は6月22日と11月24日の2つあります。なお6月22日はボウリングの日、かにの日、日韓条約調印記念日、11月24日はオペラ記念日、東京天文台設置記念日にそれぞれ指定されています。

 

ガマズミは日本全国広く分布し、どこでも見られる親しみのある花木です。幅広い用途に利用され、その性質から強い愛の心を意味する花言葉が生まれました。どこかで赤い小さな実を見かけたら、純粋な愛に対する気持ちを思い出すでしょう。