藤の花は美しく可愛らしく揃っていると幸福な気持ちになりますね。
藤はつる性の落葉高木で、みなさんがよくご存知の植物で、4~5月の時期に腸のような形をした小花が房状にぶら下がります。
藤を楽しみたいのですが藤棚を設けるスペースがない場合もあります。そういったときには種類を選んだり、趣向を凝らすことにより楽しいものにできることになります。
棚を設けるスペースがない・・・どんな藤を選べばいい
棚を設けるスペースがない時におすすめな種類がヤマフジです。この藤なら鉢植えでも楽しむことができます。ヤマフジは、房につける花が他の藤の品種とくらべて少なく鉢植えに適しています。
藤の花は育てやすく、植え付ける時は土壌はとくに選びませんが、水はけと水保ちがよく、充分に日が当たる場所を選ぶとよろしいとされています。
通常であれば棚で生育するためそれなりの広さが必要ですが、必ず日が当たる場所を選ぶことが重要で日陰に植えると花は咲かないです。
植え付けは落葉休眠期の11~3月に行ないます。藤の根は粗いため鉢植えや地掘り苗の土はすぐに落ちてしまい、根が切れると花が咲きにくくなるため気をつける必要があります。
鉢植えで藤の花を成育させるポイントは
鉢植えで成育させる場合には用土は水はけ水保ちの良い、赤玉土細粒7に腐葉土3の割合のものが良いとされています。
庭に植えている場合には基本的に水やりは不要ですが、夏場に土が乾燥している場合には朝か夕方に水やりをします。鉢植えでは夏は朝か夕方、春と秋は1~2日に1回程度水をやり、冬は土が乾燥したら水を与えます。
鉢植え以外のスペースが無い場合の対応策としては、盆栽なども人気となっています。
ほかにも、塀に沿って這わせたり、1m程度に藤の大きさを抑えるようにして生け垣のようにして楽しむこともできます。
藤の花を育てる上で重要なことは剪定
藤の花を育てる上で重要なのが剪定です。剪定は夏と冬の2回行ないます。放置したままだとつるが伸び過ぎて藤棚が必要にありますが、選定することでスペースがなくても楽しめます。
また、伸び過ぎて葉が茂り、株の内側まで日が届かなくなると花が咲かなくなります。
剪定のポイントとしては、混み過ぎたり、重なった不要なつるを基部から制定します。次に春に伸びすぎたものを適当な長さに切り詰めます。
花芽は丸みを帯びており8月には確認できます。花芽はその年に伸びた短いつるの基部につくため、11月以降につるの基部につく花芽を3、4個程度を残してつるを切り詰めていきます。
藤の花は比較的育てやすい花になります。しかし、きちんと手入れをしなければ花が咲かなかったり、大きく育ってしまうため適度な手入れも重要です。