フィカスウンベラータといわれてもどんな植物かパッと浮かぶ人は少ないと思います。でも葉を見てみれば一目瞭然、おしゃれな雑貨屋さんやカフェによく置いてあるので、見たことがあるはずです。
やや明るめのグリーンの大きな葉が特徴で、ゴムの木の仲間なのですがおしゃれさはフィカスウンベラータに軍配が上がります。
寒さに非常に弱い植物
熱帯の中央アフリカ原産なので、基本的には寒さに非常に弱いといえます。冬は室内で過ごさせることができる環境がよいでしょう。それでも、夜間に暖房を切ったりして12度を下回ると、枯れてしまうことも多いので注意します。日光を好むのでよく日に当ててやりましょう。
水やりのポイント
水やりは表面の土が乾いたらたっぷりと、鉢底から水が流れ出るくらいまで上げます。
これは、常に湿っていると根腐れを起こしやすいと同時に、水が流れることによって新鮮な空気が土にいきわたらせる効果があります。毎日少しずつやるよりも植物にとっては乾いてからあげる方法の方がよいのです。
フィカスウンベラータの剪定方法と時期
フィカスウンベラータは夏の暑い時期に成育旺盛になるので、6月の梅雨が終わったころから9月の秋の長雨の時期までに剪定をします。
これ以上伸びてほしくないところでカットすれば、その下あたりから葉芽がついてちょうどいい感じになります。ゴムの木の仲間なので白い樹液が出てきますが、これは拭き取らずにそのままにしておきましょう。
肌につくとかぶれる人もいるので注意します。カットした枝を挿し木用の土にさしておけば根が出てくるので増やすこともできます。
冬になると、どうしてもフィカスウンベラータは葉を黄色くして落としてしまいます。これは、自分の身を守るためにやることなので、ある程度やむおえません。葉が落ちてきたら水やりの回数を減らして、なるべくあたたかな場所においてやります。最終的に枝だけになっていても、春になれば新芽が出てくることもあるので、気長に見守ってみましょう。
フィカスウンベラータ植え替えについて
成長するにつれて、根が鉢いっぱいになり、うまく水を吸収できなくなります。2年ほどで植え替えをしてやりましょう。
大きく育てたい場合は、この時に一回り大きな鉢を用意するのですが、そのままの大きさで良い場合は固まっている根を三分の一ほど切り落とし、古い土を取り除いて新しい土を入れた鉢に戻してやります。
肥料は、培養土であれば元から入っているのでそれほど必要ありませんが、腐葉土やピートモスを使った場合には化成肥料をあげましょう。成長期は2か月に1度程度上げれば十分です。冬は休眠しているような状態なので必要ありません。