ぶどうの木を自宅で育てている、という人もいますが、どのように育てているのか、ということを不思議に思う人もいます。育て方をきちんと理解しておくことでしっかりと育てることができます。
ぶどうの木の植付け時期と剪定
まず、ぶどうの木は植え付けからはじめるのですが、植えつけに最適な時期は11月から翌年2月頃です。
植えつけした直後に、地際から40センチほどのところで主幹を剪定しておきます。この剪定を思い切ってしておくことで、春からの生育に大きく差が出てくるといいます。
ぶどうの木の1年目の育て方と剪定
冬に行った植え付けですが、1年目の夏には新しく出てきた枝の中で一番よい育ちをしているものを選んで、まずはまっすぐに伸ばしていきます。
主枝が少しずつ大きくなっていき、自力で立つことができなくなるころに、90センチほどの長さの支柱をそえておくようにします。
そして、主枝から細い枝が伸びてきたのを確認して、2枚から3枚程度の葉を残して全て切り落としておきます。
ぶどうの木の2年目の育て方と剪定
2年目の春になると、寒さが残る時期、つまり早春の時期に支柱を取り替えておくようにします。
新しい支柱の上の方にぐるぐると丸く束ねたら、好みのサイズで余分な枝先は切り落としていきます。枝には芽がついているので、優しく取り扱うように気をつけます。
気候が安定すると結果枝が出てくるので、枝が伸びてから複雑にカットしなくていいように、それにたくさんの花芽にエネルギーが分散しないように、出てきた枝を半分ぐらいの本数に減らしておくといいです。残ったものは支柱へ誘引し、それを巻いていきます。
このように育てていくことで、その年の夏には葉が茂りはじめるので、うまく育てば8月から9月になる頃には収穫することができるようになります。
果実がなった枝をよく観察すれば残す枝と切る枝がわかる
このような育て方で2年目の秋ごろまで育てたら、夏に果実がなった枝を観察し覚えておくようにします。
写真を撮っておくのもいいです。そして、その枝を残して剪定をしていきます。こまめに観察しておくことで、残す枝と切る枝を見極めることができるようになります。
また、剪定は切り過ぎくらいがちょうどいいといいます。その木の全体にエネルギーがまわる以上に伸ばして茂らせてしまうと、病害虫に弱くなってしまいますし、美味しい実もつかなくなってしまいます。なので、伸ばし過ぎ、茂らせ過ぎに気をつけるようにします。
それから、前年の枝は4芽から5芽を残してカットしておくようにするといいです。ぶどうの木の育て方は基本をしっかりと押さえておくことで、育てやすくなります。