春になると薄いオレンジの色をしたみずみずしい果実がなり、これを自宅の庭でもぎ取って食べるのはとても美味しいものです。
枇杷の木が庭にあるのは楽しみでもありますが、とても成長が早いので剪定するのもたいへんですし、時期を間違うと実が何年もならないということにもなりますので、適切な時期に剪定をすることが大切です。
枇杷の木はすぐに大きくなり、しかも葉が大きく庭の日差しを遮るほどになります。つまり大きな葉が太陽の光をたくさん浴びることで、その成長を促しているのです。また比較的強いのでほとんど肥料も必要としません。
そして寒くなった11月から2月にかけて白くてちいさな花が咲きます。やがて花が終わり少し肌寒い3月の後半から小さな果実が確認できます。ここで慎重に果実を育てると5月の後半から6月にはおいしい枇杷の実が食べられるのです。
枇杷の木の剪定時期は
しかしあまりにも枇杷の木が大きくなり、また大きな葉で日差しを遮られると、すぐにでも剪定してしまいたい、という衝動にかられますが、剪定は9月頃に枝を間引くように慎重に枝を切っていきます。特に枝と葉が込み入った部分は風が通るようにすることで適度な成長を促します。
また実のつき方をよくするためには、2〜3年実を付けた枝は切り取り、10月頃につぼみを間引きます。
枇杷の木はあっという間に成長し大きくなります。大きくなるとせっかくの果実をもぎ取るにも一苦労しますし、もぎ取るまでに小鳥たちに先を越されてしまいます。果実をもぎ取るのに適度な高さ、つまり3、4メートルを保つようにしたいですね。
枇杷の木の剪定方法は
枇杷の木を小さく仕立て直すには、上記で書いたように9月頃に切り詰める作業をしていくとよいです。切り詰めは一気におこなうのではなく、何年かかけて切り詰めていくと枯れるのを防ぐことができます。
枯れてもよいのであれば、剪定してもかまいませんが・・・強剪定すると大きい枝などの切り口がありますから、そこにはしっかりと癒合剤を塗ることをおすすめします。
枇杷の木が大きくなると剪定も面倒な感じがしますが、大きな葉と果実の種はいろいろなことに使えますので、剪定の時期を間違わず風通しを良くすれば、おいしい果実と家庭の常備薬が手に入ります。
面倒がらずに上の方からこまめに枝を切り,込み入った部分は風が通るように間引くことで適度な高さを保ちましょう。花のつぼみがついたらしばらく見守ることで小さな果実ができてきます。少し大きくなったら果実用の袋で包むと良いでしょう。
枇杷の木の医者いらずの木と呼ばれている
また日差しを遮る大きな葉は、医者いらず、と呼ばれるくらい栄養が豊富です。こまめに葉を取り、煮出して枇杷茶にする、足湯に使う、足の裏に貼りつけて身体の毒を吸い上げる、など数え切れないほどの効能があります。
また葉は新聞紙で巻きビニール袋に入れて冷蔵庫での保存が可能ですさらに食べ終わった果実の種は焼酎に漬けておくことで、歯の痛み、胃の痛みなど家庭の常備薬としても活躍します。