ベニカナメモチとレッドロビン何が違うの

庭木の種類・知識

benikanamemoti

ベニカナメモチ

redrobin

レッドロビン

 

生垣として利用するのに人気が高い植物として、ベニカナメモチやレッドロビンがあります。それぞれの名前自体はそこまで知られてはいませんが、葉や植物全体を見れば多くの人が一度は目にしたことがあるはずです。

 

しかしながら、どちらも非常に良く似た葉をしているためその違いについて明確に知っている人は少なく、特に知識がない人にとってはどちらも同じと勘違いしてしまうでしょう。どちらも非常によく似た植物ではありますが、そこには明確な違いがあるのです。

ベニカナメモチとレッドロビンの明確な違い

ベニカナメモチは以前、新芽が鮮やかであることから観る人を楽しませてくれるところから生垣として流行しました。

 

しかし、発根性が優れず病気の蔓延も伴って流行は次第に下火になっていきました。それが近年になると品種改良が行われ、新芽がより鮮やかで発根性も改善されたレッドロビンが開発されました。

 

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これはカナメモチとオオカナメモチの交配によって作成された品種です。そのためカナメモチよりも葉が大きく枝の手入れが少々難しいという特徴がありますが、それでも乾燥に強くほとんど枯れることがないことから、水やり管理が難しい区域でも利用可能であり緑化作業には最適な植物として支持されています。

 

レッドロビンは別名をセイヨウベニカナメモチと呼び、前述のような交配によって作成されました。つまり、日本国産のカナメモチとは種類が大きく異なるということなのです。

ベニカナメモチは総称で明確な品種ではない

しかしながら、ベニカナメモチというのは総称で実は明確な品種として登録されているわけではないのです。

 

カナメモチの中でも特に新芽が赤く美しいものを指しているのではないかという説もありますが、学名として明記されておらず何かの別名というわけでもないのです。そもそもカナメモチとは、3月下旬から4月頃にかけて新葉が赤く色づくきれいな植物で、生垣で見かけたらまず間違いなくカナメモチと言えるほどの人気ぶりがあります。

 

そんなカナメモチの中でも紅色が強い個体を特にベニカナメと呼ぶというのが通例になっています。葉が赤いのは新葉のときだけなので、葉が開いていくにつれて緑色に変わるという特徴があります。

 

これは季節感を感じられて良いとする人もいれば、派手な見た目から日本の伝統的な庭や生垣にはふさわしくないとする人もいるのが現実です。ベニカナメモチとレッドロビンについて、一方は総称であり一方は品種名であるという点からそもそも異なるという大きな違いがあるのです。