花束などの切り花のバラを挿し木にする最適の時期は、5月後半~10月頃までとなります。
新種などの発根は難しい時もありますが、大抵の場合この時期は湿度が高いため挿し穂が乾燥しにくく、初めての方でも成功しやすいです。
バラの挿し木で用意するものは
用意する物は、革手袋、プランター、割り箸、新品のカッター、小粒の赤玉土、発根促進剤です。
バラの花束を挿し木にする方法
バラの花を切り落とし、3~4節くらいの長さにカットします。上部にある葉を2セット残してその他の葉は取り除き水分の蒸発を防ぎます。
切り口は斜めに面積が広くなる様にカットします。広くカットする事により根が出てくる面積を広げる事ができます。
カットする時は、芽がついている枝を選びます。芽がないとその後の成長が望めません。また、新品のカッターを使用する理由は、挿し穂に雑菌が付かない様にするためです。
土は小粒の赤玉土を使用したりオリジナルで作る事も可能です。
5月頃に挿し木をするのであれば、パーライトやピートモスを使用すると失敗が少ないです。配分はパーライト7に対してピートモス3程度が良いです。
挿し穂を水に浸けて水あげして挿した方が育ちます。空き瓶などを利用し水には珪酸塩白土を入れると水か腐らずに発根にも良い影響があります。
バラの挿し木で注意する点
注意する点は、直射日光に当てずに明るい日陰に置くようにします。水に挿してから10日以上経過すると切り口に丸いイボの様なものが見えてきます。これが発根の初期段階でしっかり発根してから挿し木します。
割り箸で穴を作る
用意した土に水を吸わせてから挿し木しますがこの時に発根促進剤を切り口に塗る様にします。割り箸で穴を作り3~4cm程入れ2~3週間経過した頃には新芽が伸びてきます。
尚、差し穂を水に浸けずに直ぐに土に挿す方法もあります。こちらはプランターの下に受け皿を敷いて水を張りっぱなしの状態で行ないます。
差し穂は多く作る
鉢に植え替えるまでは肥料を与えず水だけで十分ですが、善玉菌などをかけるのも良いです。ちなみにバラを育てている途中で葉が黄色くなる場合があります。これは失敗した証拠で一旦黄色くなるとそこからは復活させるのは難しいです。
差し穂はそれらの事を踏まえて多く作っておき成功の確率を上げます。その後順調に育ち新芽が葉の根元から出てきた頃には植え替えの時期です。
植替えは慎重に
土に挿してからこの間2カ月くらいはかかります。根は柔らかいので傷がつきやすいので注意して植え替えます。バラの品種によっては相性の異なる土があるため、調べておく事が必要です。