健康に良く軽食としても便利なバナナですが、家で栽培できることをご存じでしょうか。バナナの原産地は東南アジアで、熱帯果実として有名なので暑い地域でないと育たない、と思いますよね。
実はバナナの栽培には20~30℃が適しているので、寒い時期なら室内に入れてあげれば大丈夫です。また、バナナの木は高さ10m近くまで生育する多年草なので、大きな庭が必要だろうと思うかもしれません。
鉢植で育てられるバナナの木
しかし、バナナには様々な品種があって1~2mの高さで結実する品種もあります。「三尺バナナ」という品種が有名です。
これなら、家で鉢植えで育てることができます。育て方は、植木屋さんなどバナナの苗を売っているところで苗を買います。
種から育てる品種もありますが、発芽してある程度の大きさまで成長させるのは難しいので、大きくなった苗を買ってきた方が安心です。
バナナの木には日の光とお水と肥料は重要
苗の土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水をあげます。初夏から初秋は大きく成長する時期です。水不足になると成長が遅くなったり、果実のできが悪くなるので気を付けましょう。
冬は成長がゆっくりになるので、様子を見ながら控えめにあげます。バナナにとって日光はとても大事な存在です。日光を毎日しっかり浴びさせます。
室内なら窓際に置いてあげます。日光をあてないと病気にかかりやすくなり枯れることもあります。
バナナの成長には、窒素とカリウムが重要なので、これらの成分が多く含まれた肥料を使うと果実にしっかりとした甘味が出たり、枯れにくく寒さいに強い丈夫な樹になります。
バナナの木の植替えと株分け
だんだん大きく育ってきたら、一回り大きい鉢植えに植え替えをします。根鉢を崩さないように取り出して植え替えます。もし、根で腐っている部分があれば、そこを切り取ります。
寒い時期になってきたら、室内のできるだけ暖かい場所に置き冬越しをします。庭に植えてある場合は、葉を切って藁などでバナナを覆って冬越しをします。
品種によっては、野外での冬越しができないものもあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
多年草なので、収穫は不定期です。バナナの実は収穫すると、木は枯れてしまうので4~9月頃までに吸い芽を株分けしておくとバナナの木を増やすことができます。
吸い芽が小さすぎると枯れてしまうため、少し大きくなるまで待つようにします。バナナは皮をむくのが簡単ですぐ食べられるため、子供から大人まで人気の果物です。自宅の庭で作っていたら家族みんなが喜んでくれるでしょう。