意外と簡単なアザレアの育て方

庭木の手入れ

最近ガーデニングでよく見かけるアザレア。聞きなれない名前だけど、育て方が難しいんじゃない?植替えだってしたことないし…。

 

そんな悩みをお持ちの方へ。アザレアの育て方はそう難しいものではありません!今から私と一緒に勉強して、春からの新生活にアザレアを植えてみませんか?きっと文字通り花のある生活になりますよ。

アザレアって?

まず最初に、アザレアについて知らない方、名前だけなら…。という方に向けての簡単な解説から始めていきます。

 

アザレアとは、ベルギーから日本に持ち込まれたツツジの仲間で、セイヨウツツジとも言います。春になるとピンクや赤の可愛らしい五弁花を密集させてつける植物です。

 

挿し木をすることで人工的に増やすことが出来ますが、日本のほとんどの地域では霜の降りる屋外で冬を越せません。また、蜜や茎、葉に毒があり、口に入れると重症に至ることもありますので、お子様やペットのいるお宅では、注意が必要です。

 

可愛らしいお花で、本や歌にもよくその名前が出てくることから、花にあまり興味の無い方でもご存知という方は多いでしょう。

お花屋さんでアザレアの鉢植えを買ってきたんだけど…。という場合

アザレアは比較的ポピュラーな植物で、早ければ3月ぐらいからお花屋さんの店頭に並んでいることがあります。

 

ベゴニアやサイネリアに混じって鉢植えとして置かれていることもあり、そういう場合は少し見つけにくいかもしれません。

 

しかし、目ざとい方はアザレアを見つけたらすぐに購入してお家へ持って帰られることでしょう。そうした場合、どのようなお手入れをしてあげるのが適切なのでしょうか。

 

多くの場合、お花屋さんで置いてある鉢植えの花は、花株と土の見かけの体積が同じくらいになっています。つまり、花株の大きさと、鉢の大きさが同じくらい、ということです。

 

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この場合、大抵は根詰まりと言って根っこの拡がりに対して土の量が少ない状態の一歩手前にあります。これが長く続くと、栄養の吸収が上手くいかず花落ちが起きたり、水が効果的に吸われず根腐れを起こして枯れてしまいます。

 

この根詰まりを解消するために、植替えをしてあげるのがベターですね。通常は春や秋に植え替えてあげるのがよいです。寒すぎたり暑すぎたりすると、植替えという花の体力を消耗させる行為に耐えられず、花が弱ってしまいます。

 

植え替えてあげたら、春の間は屋外でたくさん水と太陽をあげて、夏の暑い時期は日陰に移してあげましょう。冬場は屋内の暖房が直接当たらない窓際がおすすめです。また、二年目の春にはかなり葉や茎が茂っているかと思いますので、剪定をしましょう。そうすることで、翌年多くの花が付いてきます。

挿し木で増やしたいんだけど…。という場合

挿し木とは、花や観葉植物の茎を切り取って、別の鉢に植え付ける方法のことを指します。これをすることで、間引いた茎も有効に活用することができます。しかし、ただ切り取って植えるだけ、というわけにはいきません。それ相応の手段があります。

 

まずは土の入った鉢を用意します。鹿沼土、赤玉土、腐葉土を混ぜたものが望ましいですが、ない場合はホームセンターで売っている花用土で大丈夫です。

 

そこに、切り取った茎を挿すのですが、挿す前に水に1~2時間ほど漬けておきます。そうすると根付きがよくなり、定着しやすくなります。

 

挿したら水をたっぷりとやって、明るい日陰に置いてあげます。この時、風が当たらないように注意しましょう。これで秋口までに根が出るでしょう。

終わりに。

アザレアはベルギー原産ですが、日本のツツジを祖先に持つため、育て方としては簡単な方だと言われています。ですが、私がお店でよく聞く悩みとして、アザレアに限らず「きちんと世話をしていたのに枯れた」というものがあります。

 

そういった方々は、確かにきちんと世話をしているのだと思いますが、可愛いあまりに時期や品種を問わずお花に毎日水をあげてしまい、枯らしてしまいます。

 

お花も生き物です。可愛いのはよくわかりますが、その花に見合ったお世話がありますし、正しい環境というものもあります。それらを理解して、正しいお世話をしてあげてくださいね。そうすれば必ず、綺麗な姿を見せてくれるでしょう。