アオダモは、北海道から九州までの山地に広く生育する落葉高木で、山地では高さ5〜15mになる。
庭のシンボルツリーとして植えられることも多く、一般的な庭では5~10mになります。。
アオダモの樹形を維持するために剪定が必要とはいえ、どのように剪定すればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、アオダモの剪定に最適な時期や方法についてご紹介します。
アオダモの剪定時期や頻度について
アオダモの剪定の時期は休眠期の12月から3月が基本的にはよい時期になります。
休眠期に剪定を行うことは、枝の混み具合もわかりやすく、作業しやすい季節です。
太い枝を切っても、木の幹には十分な栄養が蓄えられているので、それほど大きなダメージにはなりません。
軽剪定を行う時期として6月、9中旬月~10月中はこの剪定が可能な時期に該当します。
葉の茂る時期に強剪定すると、幹と葉の成長のバランスが崩れることがありますので注意が必要です。
アオダモの剪定は自然樹形がベスト
剪定作業はなかなか難しい作業です。剪定に慣れていないと、木の左右のバランスが悪く見えることもあります。
しかし、アオダモの木は剪定をしなくてもある程度形を整えることができます。
年月が経てば、勝手に美しい形になっていきます。剪定に不慣れな初心者には嬉しいメリットです。
アオダモの自然でナチュラルな姿は、現代の庭にもよく似合います。
自然樹形にするなら透かし剪定
透かし剪定とは、現在の樹形を維持したまま、一部の茎を完全に切り落とす方法です。
透かし剪定や間伐剪定は、株元から新しい芽が伸びてくるようにします。切る枝は不要なので、その枝についた花芽を気にせず切ることができる。
アオダモの剪定の切り方
アオダモの剪定は基本的に透かし剪定で行い、樹高を下げたい場合のみ強剪定(芯止め・切り戻し)を行います。
その他、剪定すべき枝は、徒長枝、交差する枝、ヤゴやヒコバエなどです。
長い枝は強剪定したときに切ったところから伸びやすい枝で、勢いよく上に伸びていきます。
基本的には強剪定はおすすめしません。
なぜなら、その後樹形が乱れるため素人のかたでは、整えるのが難しいです。
アオダモを大きくしないためにの剪定
芯止め
すでに植わっている庭木が大きくなりすぎるのを防ぐには、剪定するのが一番です。
高さを抑える剪定方法のひとつに「芯止め」というものがあります。
これは、木の主幹の上部にある成長点を切り落とし、主幹が高くなりすぎないようにする方法です。
これにより、成長点に集中していた養分が他の枝に回りやすくなり、樹木全体のボリュームがアップするのです。
主幹の一番上の枝の根元で切り落とします。桜や果樹など病気にかかりやすい樹木は、切った後に固定剤で断面を保護する必要があります。
切り戻し
樹形を整えたり、ボリュームを減らすために行う剪定を「切り戻し」といいます。
古い枝や余分な枝を減らすことで、風通しや養分の分配が良くなり、害虫を防いだり、花の数を増やしたりすることができます。
切り戻し剪定は、すべての枝を全体の高さの3分の1程度に切り詰め、不要な枝を掃き捨てる作業です。
芯止めと同様に、樹木に負担のかからない時期を選び、軽剪定の場合は初夏から真夏以外であればいつでも可能です。
花を増やしたい場合は、花期が終わってから切り戻し剪定をすると、次の花期まで樹木に十分な栄養を与えることができます。
アオダモに病害虫が発生しないように剪定を
アオダモは他の庭木に比べて虫などはつきにくいですが、新芽が出る春にアブラムシの被害を受けることがあります。
アブラムシは植物の汁を吸う小さな虫で、アオダモの新芽につくと成長を妨げ、葉の縮れや奇形を引き起こすことがあります。
また、アオダモの葉や枝にカイガラムシがつくことがあります。
カイガラムシには多くの種類がありますが、殻に覆われて葉や枝に住み着くカタバミと、ふわふわとした白い綿状のものが代表的です。
このように、病害虫の被害にあわないようにするためには、剪定することにより樹木内のの風通しをよくすることによっても病害虫を抑止できます。
アオダモの剪定まとめ
アオダモの剪定の方法や剪定の時期について解説しました。
アオダモは管理しやすい樹木の一つです。
アオダモの樹高をうまくコントロールして、剪定していくことで自然豊かなな雰囲気の美しいアオダモを育ててみてください。