アジュガがうまく育たないのはなぜ?原因と対策を解説

ガーデニング

アジュガは日陰でも育てやすい、代表的なグランドカバープランツです。

育てやすい植物として紹介されていることもありますが、何度植えても枯れてしまう…という人もいます。

アジュガがうまく育たないときに考えられる原因と対策について解説します。

アジュガとは

 

View this post on Instagram

 

aiko(@10dance.aiko)がシェアした投稿

アジュガはシソ科の宿根草で、耐寒性・耐暑性に優れる常緑の植物です。

草丈は10~30cm程度とコンパクトで、匍匐性のため土を覆うように広がり、グランドカバーとしてもよく利用されます。

4~6月頃に穂状の花を咲かせ、花色もピンクや青紫と華やかで人気がありますが、それ以上に銅葉やライム葉、斑入りの葉などカラーリーフとしての鑑賞価値が高く、特に日陰のガーデンにはなくてならない存在です。

アジュガが育たない原因①過湿

耐寒性・耐暑性・耐陰性が高いので育てやすいイメージがあるアジュガですが、うまく育たない原因の一つに過湿があります。

アジュガは蒸れに弱く、過湿状態が続く場所では枯れたり腐ったりしてしまいます。

病害虫にも強いアジュガですが、過湿の環境では灰かび病にかかって株が弱ることもあります。

灰かび病が直接的な原因となって枯れることは少ないのですが、株が弱ることは、夏越しに失敗する要因の一つです。

日陰でもじめじめした場所は避ける、土壌改良をして水はけをよくするといった対策を試してみてはいかがでしょう。

水はけの改善には、パーライト・バーク堆肥・腐葉土や中粒の赤玉土(崩れやすいものは避ける)などを配合して混ぜると効果があります。

花柄摘みや、梅雨前に軽く間引き剪定すると、蒸れも予防できますよ。

アジュガが育たない原因②日当たり

過湿にはなっていないのに、他の場所より成長が遅いという場合、日当りが一つの原因かもしれません。

アジュガは耐陰性が高い植物なので、一日中日陰の場所でも育てられますが、成長速度や花付きでは、明るい日陰で育てるケースにはやや劣ります。

なかなか広がらないと感じるかもしれませんが、枯れてしまわなければ時間がかかっても広がってくれます。

アジュガが育たない原因③暑さ

完全な日陰では生長が遅いから、早く大きな株にしたいと、直射日光のあたる場所で育てるのはおすすめできません。

アジュガは耐暑性は高いものの、暑さを好む植物ではないからです。

葉焼けで株が傷んだり、高温で枯れることもあるので、明るい日陰・半日陰ぐらいの場所で育てるのが一番です。

スポンサードリンク

アジュガが育たない原因④積雪や霜

アジュガは耐寒性に優れていますが、積雪や霜がおりるような場所では、地上部が枯れてなくなることがあります。

寒冷地では、霜避けやマルチングしておくと安心です。

植えつけ直後に積雪や霜に当たると、株自体が枯れる可能性がありますが、植えつけから時間がたち十分生育している株であれば、地上部がなくなっても春に芽吹きます。

寒さ対策としては、秋の植えつけは本格的な寒さが始まる11月中旬頃までに済ませておくのがベストです。

アジュガが育たない原因⑤品種選び

他の植物にも言えることですが、花色や葉色にこだわって改良された品種は、比較的弱い性質になることが多いとされています。

アジュガにも同じ傾向があり、実際に育てている人の声を聞くと、斑入り・ライム葉・ピンク花は、銅葉・青紫花に比べると枯れやすいようです。

環境的に難しい場所や、過去に斑入り葉・ライム葉・ピンク花でうまく育たなかった場合の対策には、性質が強い品種を選んでみましょう。

銅葉・青紫花の「アジュガ チョコレートチップ」や草丈の高い「キャトリンズ ジャイアント」という大型品種のアジュガも、比較的強健でおすすめです。

アジュガがうまく育たない場所で育てる方法

暑さ・寒さについては、株がしっかり育っていれば乗り越えられることもあります。

温暖な場所では、夏を迎える前にしっかり根付くように秋植えにする、反対に積雪があるような寒冷地では春に植えて、株を充実させてから冬を迎えるというように、植えつけ時期を考慮する方法もその一つです。

どうしても夏に枯れてしまう、毎年梅雨に過湿でカビてしまう場所では、一年草と割り切ってしまってもいいかもしれません。

日陰に強く、花も葉も美しいアジュガは一年草でも育てたくなる魅力があります。

ただ、毎年苗を買うのはもったいないという場合には、挿し芽・茎伏せでバックアップを取っておくことおすすめします。

生育期である春と秋に、若い茎を切って、挿し芽用土を入れたポットに挿しておくと根が張って新しい株をつくります。

また、アジュガの茎の節の部分を土に埋めておくと、節から発根します。

発根したら、元株につながったままポットの土に移植し、ポットに根付いたら親株から切り離してポットで生育させる、茎伏せも可能です。

まとめ

アジュガがうまく育たないのには、過湿・日当たり・寒さや暑さなどの原因がありました。

強い品種と弱い品種があることもポイントですね。

環境を整える、強い品種を選ぶ、植えつけ時期を工夫する、バックアップ株を作って更新するという対策で、アジュガがうまく育たないお悩みを解決してみて下さい!