梅雨の時期になると美しく咲き、多くの人を楽しませるアジサイは、挿し木をすることで、同じ品種を簡単に増やすことができます。
挿し木は、1度方法を覚えてしまえば、様々な植物に応用することができるので、とても便利です。
アジサイの挿し木の時期
アジサイの挿し木は、主に5月から7月に行いますが、9月に行うケースもあります。湿度をある程度保つことができ、日照時間が長い梅雨の期間が、最も適しています。
アジサイの挿し木に必要な道具
必要な道具は、鉢と用土です。鉢は、通気性が良い鉢が適しています。用土は、鹿沼土、バーミキュライト、ピートモス、パーライトなどを単体で使います、用土は、必ず新しいものを使い、事前に給水させておきます。
アジサイの挿し木の手順
挿し穂を用意
挿し木の手順は、まず挿し穂を用意します。健康な株から、良い枝を選び挿し穂にします。花芽のついていないものを、15センチから20センチに切ります。
挿し穂の切り方
挿し穂から2節目の葉を取って、余分な水分が蒸発するのを防止するために、1節目の葉を半分にカットします。良く切れるナイフやハサミを使って斜めにカットすると、給水が良くなります。給水が良くなると、発根しやすくなります。
挿し穂の水揚げ
挿し穂に水をさして、水揚げを1時間ほどします。用土に斜めに穴をあけて、挿し穂の切り口に異物等が入らないようにして挿します。根元をしっかりと押さえることが大切です。たっぷりを水をやり、鉢を明るい日陰に置きます。
挿し穂の発根の確認
水を絶やさないようにしていると、2週間から1か月で発根します。1か月くらい経つと、しっかりと発根するので、5号鉢に鉢上げします。
根が生えているか確認する場合、生えてきた根を切ることがないように、引き抜かずに土を崩すようにして確認します。鉢上げしたら、日当たりの良い場所に徐々に移しながら育てます。
挿し穂の水やりは重要
アジサイは、乾燥が苦手なので、毎日の水やりが重要です。受け皿の水を放置していると、根腐れの原因なるので、チェックして捨ててあげるようにします。霧吹きを使って、葉に直接水を与える方法もあります。
アジサイの挿し木の注意点
アジサイの中には、品種登録されているものもあります。品種登録されているものは、販売目的で増やすことは禁じられているので、個人で楽しむだけにします。
品種によっては、なかなか根が出ないものもあります。そのような場合は、土の種類を変えるなど工夫してみることも大切です。発根促進剤も人気があります。
地植えのアジサイは、基本的に剪定の必要はありません。花つきが悪くなった場合は、思い切ってカットします。