アジサイには毒がある!?どれくらい危険かを解説

アジサイ

梅雨頃になるとアジサイの花が咲きます。

青や紫の花はとてもきれいなので、アジサイが好きだという人も多いでしょう。

とはいえ、一見きれいに見えて油断できないのがアジサイという花です。

というのも、アジサイには毒があります。

今回はアジサイがどれくらい危険かを解説していきましょう。

アジサイを食べると危険!?

植物の中には、人間にとって有害な成分を含んでいるものも少なくありません。

代表的なものとしては、毒キノコやトリカブトなどが挙げられるでしょう。

それらの植物は危険性が周知されているので、毒があると知っている人は多いはずです。

しかしながら、私たちの身近なところにある意外な植物にも毒があることは珍しくありません。
それこそがアジサイです。

実は、このアジサイを食べた結果体調が悪くなった人がいる、という報告は毎年のように挙がっています。

一見するとアジサイはきれいで、毒が含まれているようには見えません。

だからこそ、不用意に食べてしまって痛い目に遭う人が多いのです。

アジサイを食べてしまったら何が起こる?対処法は?

では、アジサイの毒はどれほど危険なのでしょうか。

植物に含まれている毒の種類はさまざまあります。

毒キノコやトリカブトを食べてしまうと場合によっては死に至るでしょう。

アジサイにもそれくらいの毒が含まれているのでしょうか。

結論から言えば、よほど大量にアジサイを食べない限り死にまでは至りません。

とはいえ、過去の事例を見てみると呼吸が苦しくなったり、吐き気を覚えたり、といった症状が報告されています。

アジサイの中の何がこのような症状引き起こしてしまうのでしょうか。

アジサイの中には嘔吐性アルカロイドという成分が含まれています。

実は、アルカロイドは植物の中には多かれ少なかれ含まれているものです。

しかしながら、成分が強くなりすぎると、吐き気を引き起こすまでに至ってしまいます。

アジサイを食べてしまったらどうしたいい?

私たちがアジサイを食べる機会はめったにありません。

アジサイを使う料理もあまりありませんし、食べる文化もないです。

とはいえ、興味本位でアジサイがどんな味をしているか、と考える人がいる可能性はゼロではありません。

実際、毎年のようにアジサイを食べている人がいるのですから、やはりそこには人の興味を惹きつけるものがあるのでしょう。

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では、自分や周囲の人がアジサイを食べて体調不良を起こしてしまったらどうしたら良いのでしょうか。

基本的なことですが、必ず救急車を呼ぶようにしましょう。

専門的な医師でなければ対処できない問題は多いです。

すぐにでも症状を和らげたいならば、やはりアジサイを吐くしかありません。

嘔吐は見苦しいですが、体の中に毒物が入り込むのを防ぐための防御反応です。

恥ずかしがらず、命を助けるためにもしっかりとアジサイを吐き出すようにしましょう。

アジサイの毒はどこにある?

植物の中には、この部分には毒性があるけれど、そこ以外には毒性がないというケースが多いです。

有名なものでは大麻が挙げられます。

大麻は中毒性があることで有名ですが、それは花や根に限った話で、種子には中毒性がありません。

実は七味などにも大麻の種子が使われています。

では、これと同じようにアジサイにも毒がある部分とない部分が混ざっているのでしょうか。

これに関してはまだ詳しいことは明らかになっていませんが、葉や花、茎などすべての部分に毒があると考えられています。

特に葉は危険です。

といっても、ほかの部分に比べて毒が多いという話ではありません。

大葉など食べられる葉と似たような形をしているので、間違って食べてしまったというケースが考えられるからです。

大葉などを栽培する際は、アジサイから遠ざけるようにしましょう。

アジサイは触っても大丈夫?

これだけの危険性があると、アジサイを飾っている人にとっては不安ではないでしょうか。

食べると毒によってさまざまな危険がもたらされるならば、触るだけでも危険がおよぶのではないか、と考えてしまうところです。

場合によっては毒が空気に交じって危険をもたらす可能性もありそうです。

しかしながら、アジサイは触ったり見たりだけならなんら問題ありません。

先ほども述べたように、アジサイには嘔吐性アルカロイドや抗マラリア成分など、さまざまな毒が含まれています。

とはいえ、それらはすべて口の中に入らない限りは無害なものばかりです。
アジサイは食べないようにして、見たり触ったりして愛でるようにしましょう。

まとめ

アジサイの危険性は、世間においてまだまだ知れ渡っていません。

読者の皆様の中にも全然知らなかった、という人も多いのではないでしょうか。

もちろん、すべての植物について毒があるかどうかを知るのは難しいです。

毒キノコでさえ明らかに危ないものを食べようとする人が後を絶ちません。

一番大事なのは、食べられるかどうかわからないものは食べない、という考え方です。

君子危うきに近寄らず、ということわざに倣いながら、未然に危険を避けるようにしましょう。