家庭菜園や花壇・鉢植えでのお花を楽しむ方にとって、気候が暖かくなる春は苗を植えるには良い季節です。それと同時に忘れてはならないのが虫達の存在です。
とくにアブラムシは初心者にとっては厄介な存在で、一匹見かけたらあっという間に大量発生し植物を弱らせてしまうのです。
植物を虫の被害から守るためには農薬を使う方法が一番確実で早く結果を出す事が出来ますが、子供のいる家庭や無農薬にこだわる人の場合は、農薬使用を躊躇してしまう事でしょう。
では、農薬を使用しない手軽で安全なブラムシ対策とは何があるのでしょうか。対策に関しては、駆除を目的とするものと、予防を目的とするものがあります。
アブラムシを予防するには
まずは予防についてです。
予防するにはアブラムシの事を知る必要があります。日当たりや風通しが悪かったり窒素肥料を過剰に与えている。天敵となるテントウムシがおらず、天敵を攻撃する蟻がいるなどの要素を取り除く事が予防策となります。
日光が当たる事を嫌がるので、葉裏にも隈なく光が届くようアルミホイルバーマルチを敷くと良いでしょう。
ハーブを使用して虫の嫌がる環境を整えるコンパニオンプランツ(共栄作物)を行うのも効果的ですが、組み合わせるものによっては成育を邪魔してしまう組み合わせもあるので注意が必要です。
虫はアミノ酸を好むので、アミノ酸を作り出す窒素肥料の過剰投与に気をつけましょう。蟻がいる場合はアブラムシの天敵となるテントウムシが逆に天敵となるので予防効果はゼロとなりますので、蟻をみつけたら取り除きましょう。
アブラムシを駆除する方法
次に駆除についてです。
牛乳、粘着テープ、天敵を置くなどの方法があります。牛乳を使用する場合は牛乳と水を1対1で合わせてアブラムシに散布することでアブラムシを膜で包んでしまい数を減らす事になりでしょう。
収穫して食する場合、牛乳液がのこっているので調理を行う前にはしっかりと洗い流しましょう。そして一番簡単ではありますが即効性があるのが粘着テープです。
直接ぺたぺたと葉についているものを取り除くので確実ですが、葉や茎や実を傷つけないように注意しましょう。
そして即効性はありませんが、テントウムシに駆除をお願いするというのも方法の一つです。防虫ネットなどで囲んだ中にテントウムシを放てば自然と駆除を行ってくれるでしょう。
現状をしっかりと把握したうえで駆除を行うべきなのか、予防対策を取るべきなのかを判断し、出来るだけ早めに動くことをお勧めします。