病害虫の駆除や予防に使用する石灰硫黄合剤ですが、正しい使い方、管理をしかっりとしなければいけません。殺虫・殺菌の両方の効果を持つ農薬のひとつです。この薬剤は、果樹の越冬害虫防除にも優れた有効性があります。
しかし、この薬品は倍率を強くして散布しますので十分注意して使用しましょう。濃い倍率で使う場合には、7倍といこともあります。
石灰硫黄合剤の散布前の使い方
石灰硫黄合剤は違う薬剤と比べても濃い濃度で散布するというのが特有の薬剤です。なぜそれが可能なのかと言えば、散布期が樹木の休眠期に実施します。
ですから、石灰硫黄合剤を使用する際には、薬品の後ろに書いてある適合樹木及び使用するときの倍率をよく確認して使用しましょう。
下記の適合表を見て、適合樹木・希釈倍率を間違えないように散布するといいでしょう。
石灰硫黄合剤を使用する際には、薬剤の効果もそうですがそれ以前にも注意しなければならないことがあります。
それは、人体にあまりよくないということです。ですから、散布する際には最低限の装備、マスク・防護メガネ・ゴム手袋・帽子・長袖の服を着用し、皮膚の露出を少なくして体を守るようにします。
散布は噴霧器を使用しますが、石灰硫黄合剤を散布するときにはその時の自然状態にも注意してください。風が吹いているときに散布すると風向きによっては洗濯物やペットなどに薬剤がかかります。自分のところならまだしも、ご近所さんのところに掛かったら大変なことです。
もっと注意していただきたいことは、車などに掛かったら薬剤がなかなか落ちなかったり、落ちないこともありますので注意してください。
石灰硫黄合剤の散布後は、機械類は腐食しやすいのでよく洗うようにしてください。人体についた薬剤もよく洗い流してください。
目に入った場合には、すぐによく洗い流して目がおかしくなるようでしたら直ぐに眼科へ行ってみてもらいましょう。
残った薬剤は、下水などに流さずに地面にまいて処理しましょう。残った薬剤は別の場所に密封して管理しとくにお子さんのいるご家庭ではお子さんの手の届かない場所にしっかりとほかんしましょう。
以上のように、石灰硫黄合剤は正しい取扱いが必要です。上記のような使い方をしっかりと厳守し安全で効果的な使い方をしましょう。
石灰硫黄合剤の散布時期について
石灰硫黄合剤の散布時期は、主に1月から2月の樹木の休眠中がちょうどいい時期になります。 3月に入り暖かくなってくると芽が動き出す樹木もあるので新芽や花芽が成長する前に散布するようにします。濃い倍率で使うため薬害が起きやすくこの時期が最適になります。
殺虫・殺菌剤でハダニ類、カイガラムシ類、アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ、うどんこ病、黒星病、赤星病、炭素病などに効果があります。