庭木の手入れの方法として、庭木の花を綺麗に咲かせるということもとても大切なことです。素晴らしい花を咲かせるためには、せっかくの花芽を切り落とさないよう花芽の付く時期を知っておかなければいけません。
たいての花木は、花の咲く前の年の夏より秋の時期に花芽をつけゆっくりと育って、冬を越えて綺麗な花を咲かせます。また例外として、ついた花芽がその年に咲くタイプの花木もあります。
花木の花芽のつく位置は
では・・・花木の花芽のつく位置は枝のどの辺につくのでしょうか。
花木の花芽のつく位置
●頂芽につく
●側芽につく
●頂芽・側芽の両方につく
花芽のつき方は、花木によってことなるので剪定する際には十分注意してください。よくあることですが、花芽の生成時期を加味しずに剪定をしたせいで、せっかくできていた花芽を切ってしまい花が咲かなくなったということはよくある話です。
頂芽にだけに花をつける樹木では、花芽が作られてから剪定をすると、全然花が咲かなくなりますから特に気を付ける必要があります。側芽にも花をつける樹木では、花芽が作られてからはきつく剪定すると花数が減ってしまうことがおきます。
季節別の花木の花芽のつける位置
春に咲く花
頂芽に花芽をつける庭木
カイドウ・シャクナゲ・ジンチョウゲ・クルメツツジ・ドウダンツツジ・ハナミズキ・フジ・ハクモクレン
側芽に花芽をつける庭木
ウメ・コデマリ・サクラ・ボケ・ハナモモ・ユキヤナギ
頂芽・側芽に花芽をつける庭木
ライラック・レンギョウ
夏に咲く花
頂芽に花芽をつける庭木
アジサイ・クチナシ・サツキ・キョウチクトウ・サルスベリ
側芽に花芽をつける庭木
ムクゲ
秋・冬に咲く花
側芽に花芽をつける庭木
キンモクセイ
頂芽・側芽に花芽をつける庭木
サザンカ・ツバキ
などです・・・。
梅の葉芽と花芽の画像で解説
また、芽には、花芽のほかにも葉芽があります。
下記の梅の枝の画像のように、葉芽は花芽よりも小さく細いのが特徴で、花芽は丸くて大きいです。
花木の剪定はいつがいいのか?
花木には品種によって花芽をつける時期、枝に花が着くところが決まっています。
それを「着花習性」 といいますが、花木の剪定は基本花が咲いた後に剪定することになります。
花木の花が咲かない理由はなに?
花木の花が咲かない理由として、上記では花芽を切ってしまったから花が咲かないということでしたが、その他には、花木に栄養素が足りていないことも挙げられます。
必要な栄養素としては、窒素(葉や茎の成長に必要な栄養素)・リン酸(花や実が必要な栄養素)・カリ(根に必要な栄養素)この三大栄養素が足りていない場合やその土地の土などもその花木に適していないなどいろいろな要素があります。キンモクセイなどは、大気汚染に弱く花が咲かなくなることがあります。