トネリコとシマトネリコはどちらも園芸樹や観葉植物として人気ですが、名前や見た目がよく似ているため違いがわからずに購入し育ててしまう方も多いでしょう。
まず分類上の違いとしては、
ゴマノハグサ目・モクセイ科・トネリコ属・トネリコ
ゴマクサ目・モクセイ科・トネリコ属・シマトネリコ
であり、パッと見ただけではほとんど区別をつけられないほど両者は葉の形状、花や背丈、色など似ている点が多いです。
トネリコとシマトネリコ二つの決定的な違いは!
二つの決定的な違いとして一般的に挙げられるのは、トネリコは「落葉樹」でありシマトネリコは「常緑樹(半常緑樹)」であるということです。
そのためトネリコは一年のうちで葉を落とす期間があるのに対し、シマトネリコは通年緑を楽しむことができます。
そもそもシマトネリコは沖縄やアジアから入ってきた植物で、別名タイワンシオジといいます。日本では庭木・園芸用として扱われることが多いため大木ではほとんど見かけませんが、本来は樹高15メートルほどにもなり原産地では主に建築用材として使われています。
トネリコは日本原産種で前述のとおり落葉樹であり、寒さに多少強いという特性があります。
トネリコとシマトネリコの特性と使い方
どちらも最近は家庭で育てられる植物としてよく名前が挙がりますが、トネリコは日光を良く好むため屋外の日当たりのいい場所で生育させるのが望ましく隣の家との間の仕切りや目隠しとして育てるのがお勧めです。冬になり葉が落ちるのも季節を感じられます。
一方シマトネリコは日光は好みますが半日陰でも育てることは難しくないため、屋内の比較的日当たりのいい場所で観葉植物のように育てることもできます。その扱いやすさから、近年では園芸屋さんなどでは主にシマトネリコのほうが多く取り扱われるようになってきました。
このようなことから、落葉樹のトリネコと常緑樹のシマトリネコあなたが使うシーンを考えながら選ぶといいでしょうね。