松ぼっくりの収穫期と種類、利用法の知識

松ぼっくりの収穫期と種類、利用法の知識

松ぼっくりは日本ではおもに10月から12月に実ることが多く、種子を飛ばした後に枝から離れ地面に落ちます。

 

しかし、種子を飛ばした後、必ずすぐに落ちるわけではなく、明確なタイミングも決まっていないので、種子を飛ばした後も長い間、木についたままのものもあります。

 

よって種子を飛ばした後の松ぼっくりは一年中採取することができます。ただし、やはり冬のほうが収穫量は多くなりますし、種子を飛ばす前の松ぼっくりは上述の時期にしか採取できません。

松ぼっくりは、種子散布の方法によって二種類に分類

松ぼっくりは、種子散布の方法によって二種類に分類することができます。

 

一つは、風による種子散布を行う種類で、種子が成熟すると松ぼっくりの鱗片部分(ヒダ)が開いて種子を散布します。

 

またこの種類の松ぼっくりは水に濡れるとヒダが閉じ、乾燥すると開く性質があり、これを利用して山火事が発生した時にのみ、種子を散布するという種類もあります。

 

もう一つは、動物による種子散布を行う種類で、食される際や巣に運ぶ際に種子がこぼれることで種子が散布されます。この種類の松ぼっくりは、成熟してもヒダが開くことはありません。

工作などに用いられる松ぼっくり種類

工作などに用いられる松ぼっくりは、おもに風による種子散布を行う種類のもので、ヒダが開いた特徴的な形を利用する場合が多いです。

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また水に濡れるとヒダが閉じる性質を利用して、ヒダが開いた状態では入らないビン容器などに入れられることもあります。

 

その中でもよく見られるたまご型の松ぼっくりは、アカマツやクロマツのもので大きさは約4から6cm程度です。ゴヨウマツのものはまん丸い形をしていて、ヒダも分厚いです。

 

カラマツのものは約2から3cmと小ぶりで、他のものよりヒダの反りが強く花が開いたような形をしています。

 

また松以外の植物でもマツ科のトウヒ属、カラマツ属、ツガ属やコウヤマキ科のコウヤマキなどもよく似た実を形成します。

 

被子植物のうちカバノキ科やモクマオウ科の植物は構造(構成)的には異なりますが、見た目のよく似た実をつけます。反対に毬果植物類に属する植物は見た目は大きく異なりますが、構造的には松ぼっくりと似たものを形成します。

松ぼっくりの利用法

工作以外の利用方法として、風による種子散布を行う種類の松ぼっくりは、表面積が広く燃えやすい形状と多く含まれる松脂から天然の着火剤として利用され、キャンプなどでも重宝されます。

 

また食用として種子散布を行う前の若い松ぼっくりを利用してジャムを作ることもでき、ロシアなどでは有名で風邪に効くとも言われています。