(有毒)アセビの基本的な育て方・剪定方法

(有毒)アセビの基本的な育て方・剪定方法

春先に小さなスズランのような白い花が稲穂のように咲くアセビ。

 

アセビ(ツツジ科・アセビ属)は日本の広範囲の山地に自生する常緑低木です。盆栽や庭園樹、公園樹として使用され、園芸用に品種改良も数多く行われています。

 

アセビの葉や茎、花は有毒であるグラヤノトキシンが含まれており、アセビの葉を煎じて殺虫剤として使用することもできます。

アセビの栽培、植栽のポイント

アセビは寒さに強く、大気汚染や潮風にも強い、比較的環境への適応能力の高く育て方が簡単な低木です。

 

乾燥しすぎない半日陰か、半日向などの場所で育てることができます。日陰でも育てることは可能ですが、花つきは悪くなります。乾燥と暑さに弱い植物なので、西日の当たる場所や冬の乾風が当たる場所は避けましょう。

 

1日の内、午前中は日向で午後から日陰になる場所がおすすめです。土壌は、粘土質な土壌よりも、湿り気が少なく水はけが良い土壌を好みます。水はけの悪い粘土質な土壌の場合、十分に根が張れず成長がよくありません。そのため、植える前には赤玉土、鹿沼土、腐葉土をよく混ぜこんだ土を使いましょう。

アセビ水やり、肥料のポイント

地植えの場合は問題ありませんが、鉢植えの場合は乾燥に十分注意しましょう。

 

アセビは乾燥に弱いため、生育には水やりが欠かせません。乾燥は花つきにも影響があります。水切れによって生育が止まってしまうとつぼみの数が減ってしまうことがあります。

 

また、花の生育途中で水切れを起こしてしまった場合、つぼみが落下してしまったり枯れてしまったりすることがあります。

 

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肥料は1年に2回与えましょう。1回目は新芽が伸び始める前の3月から4月頃に、2回目は秋の9月から10月頃に与えます。秋頃につぼみができるので1回目は緩効性の肥料を施します。そうすることでつぼみに十分な栄養が行き渡り、数も多く立派なつぼみに育ちます。

アセビかかりやすい病気、害虫

病害虫に強いため、かかりやすい病気は特にありません。また、有毒であるため一部の害虫以外は他のツツジ科の植物と比較すると付くことが少ないですが、グンバイムシとハマキムシは発生するため注意しましょう。

 

グンバイムシは体長3mmほどの小さな虫で羽が生えています。葉裏に生息しており、葉に群がって養分を吸収します。被害にあった葉は白く変色したり、白い斑点模様が現れます。その場合は、薬剤を撒き対処しましょう。乾燥することで発生しやすい虫なので注意しましょう。

 

ハマキムシは蛾の幼虫で20mmほどの虫です。複数の葉を自分で出した糸で丸めその中で生活し、葉や新芽、つぼみなどを食害します。幼虫を取り除き対処しましょう。

増やし方、剪定、その他管理のポイント

アセビは挿し木を行い増やすことができます。6月から7月頃にその年に伸びた枝10cmほどを使います。赤玉土、鹿沼土、腐葉土を混ぜ込んだ土を用土とし、そこに差し込みます。

 

剪定は春以降に行います。4月から5月頃の花が咲いた後の早い時期に花がらと一緒に短く刈ります。花がらを刈り取ることで株の生育が良くなります。

 

また、アセビは枝分かれが多いため形を整えたり、折れた枝や重なった枝を刈りましょう。枝を切り取る場合は枝分かれしている部分の片方を残し、もう片方を刈るようにしましょう。太い枝を切り落とす場合は、切り口から雑菌が進入しないように癒合剤(ゆごうざい)を塗布してください。

 

株が古くなり根が張りすぎると花の数も多くなります。花つきが良いというと見た目は華やかで嬉しいものですが、その分株の老化が進んだと解釈できます。

 

この場合、株の生育を良くするためにも根回しを行う必要があります。根回しを行う方法はとても簡単で、株の周りに垂直にスコップを差し込み、根を切ることで根回しが行えます。株の若返りも期待できるため、花の数が多くなったと感じたときは根回しを行いましょう。